うさぎってトイレは覚えるの?

うさぎはトイレを覚えます!
うさぎをお迎えしたら、ぜひ最初に取り組みたいのがトイレのしつけ。
「どうやって教えればいいの?」
「うちの子も覚える?」
などなど、不安に感じる飼い主さんも多いのではないでしょうか。
しかし、そこまで心配する必要はありません。
しっかりとした手順を踏めば、トイレのしつけ自体は難しくないからです。
この記事では、基本からトイレのしつけの成功率を高めるコツまで、詳しく解説します。
順を追ってお話しするので、初心者の方にも分かりやすい内容になっています。
うさぎの負担を減らしながら、飼い主さんも無理なくトイレのしつけを始めてみませんか?
うさぎにトイレのしつけはできる?

うさぎはキレイ好きな動物で、決まった場所で排泄する習性があります。
この習性を利用すれば、トイレのしつけは可能です。
ただし、犬や猫のように完全なしつけができるわけではありません。
うさぎのしつけでは、「うさぎが自分で排泄場所を決める」という前提を理解することが大切です。
この章では、うさぎとトイレの関係性について解説します。
うさぎはなぜトイレを覚えるの?
野生のうさぎは自分の巣穴の近くに「トイレの場所」を作ります。
そして、そこに排泄することで生活スペースを清潔に保ちます。
この習性があるため、ペットとして飼われているうさぎも環境を整えれば、トイレを覚えやすいのです。
ただし、うんちはトイレ以外の場所にもぽろぽろ落とすことがあります。
うさぎが遊んでいるときや、リラックスしているときなどに多く見られます。
生理現象として無意識のうちに出てしまうものなので、うんちに関しては許容してあげてください。
しかし、全ての排泄をトイレで行うことは難しくても、ある程度はしつけで管理することが可能です。

うさぎも気付かないうちにうんちしていることがあるよ

ごめんでし
習性を利用してしつけを成功させる
うさぎは、野生では特定の場所に排泄物をまとめています。
この習性を活かせば、トイレトレーニングをスムーズに進めることができます。
まず、うさぎがよく排泄する場所を観察します。
自然と同じ場所におしっこやうんちをすることが多いため、その位置にトイレを設置すると成功しやすくなります。
うさぎは縄張りを意識する動物なので、一度トイレの場所を覚えると習慣として定着しやすいです。
ただし、環境の変化やストレスで一時的にトイレの失敗が増えることがあります。
焦らず根気よくトレーニングを続けることが大切です。
トイレのしつけ準備!まずは観察
うさぎは基本的に決まった場所で排泄する習性があります。
そのため、しっかり観察して排泄の傾向を把握すれば、トイレトレーニングを成功させることができます。
まずは、ケージの中でいつも同じ場所で排泄していないかをチェックしましょう。
四隅のどこかなど、好んで排泄する場所が見つかればしめたもの!
そこにトイレを設置することで、スムーズに覚えてもらえます。
うさぎが自然に選んだ場所にトイレを置くことで、「ここで排泄するのが当たり前」という意識が芽生えます。
すると、トイレの習慣が定着しやすいです。
初の段階でしっかりと観察し、適切な場所にトイレを設置することが、成功への第一歩となります。
うさぎのトイレのしつけ注意点は?

トイレの場所を決めるのはうさぎ
うさぎは本能的に「自分が安心できる場所」で排泄をします。
これは、野生のうさぎが捕食者から身を守るために、安全な場所で排泄する習性があるためです。
そのため、飼い主が「ここでしてほしい」と決めても、うさぎが納得しなければトイレのしつけはできません。
では、どのようにしてトイレの場所を決めればよいのでしょうか?
一番ベストなのは、うさぎの希望する場所にトイレを設置してしまうことです。
うさぎが決めた場所にトイレを設置すれば、高い確率でそこで排泄してくれます。
基本的には、うさぎにトイレの場所を決めてもらう方法が一番スムーズだと考えてください。
トイレのしつけにも個体差が関係する
うさぎのトイレトレーニングの進み具合には、個体差が大きく影響します。
すぐに覚えてくれる子もいれば、なかなか定着しない子もいます。
その違いは、性格や環境、体調などさまざまな要因によって生まれます。
例えば、慎重で大人しい性格の子は環境の変化に敏感で、決まった場所での排泄を習慣にしやすい傾向があります。
一方で、活発で好奇心旺盛な子はあちこちでマーキングをしたり、遊びに夢中になってトイレを忘れたりすることもあります。
また、トイレの場所やケージの広さ、周囲の騒音などの環境要因も重要です。
静かで落ち着ける場所にトイレを設置すると、安心して排泄しやすくなります。
個体差があるからこそ、焦らずその子のペースに合わせてトレーニングを進めることが大切です。
無理に場所を決めると失敗しやすい
飼い主さんが「トイレの位置を決めたい」と思うこともあるかもしれません。
しかし、うさぎは基本的に自分で決めた場所に排泄をします。
意志に反して場所を決めると、次のようなトラブルが発生する可能性があります。
- トイレを無視して、別の場所で排泄する
- ストレスを感じてトイレ以外の場所で粗相をする
「ここでしてほしい!」と思う飼い主さんの気持ちもよく分かります。
ただ、うさぎにとって落ち着く場所は飼い主さんが思い描く場所と異なることもあるのです。
どうしてもうさぎの希望する場所にトイレの設置が難しい場合は、そこから近い位置を探します。
うさぎの希望場所からそこまで遠くない位置であれば、トイレで排泄してくれる可能性は十分にあります。
例えば、うさぎはケージの左手前で排泄したいが、飼い主さんはケージの右奥で排泄してほしい場合。
この場合は、うさぎの希望場所に近い、左奥側にトイレを配置します。
我が家もうさぎの希望場所から近い位置にトイレを設置することで、スムーズに覚えてくれました。

お互いに譲歩するのもポイントです
うさぎにトイレのしつけを行うための準備

うさぎのトイレを成功させるためには、事前の準備がとても重要です。
適切な環境を整えることで、スムーズにトレーニングを進めることができます。
まずは、トイレトレーニングに必要な準備を行います。
うさぎ用トイレを用意する
うさぎにとって使いやすいトイレを選ぶことが、トレーニング成功のカギとなります。
- サイズは適切か?
- 掃除しやすいか?
- 素材はどうするか?
個体差があるため、実際に使ってみて様子を観察しながら調整しましょう。
トイレの種類 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
三角型トイレ | コンパクトでケージの隅に設置しやすい | ・スペースを取らない ・場所を固定しやすい | ・体が大きいうさぎには狭い ・排泄物が飛び散りやすい |
四角型トイレ | 広々としてうさぎが動きやすい | ・大きめのうさぎでも快適 ・トイレの失敗が少ない | ・ケージ内で場所を取る ・隅に設置しにくい場合がある |
陶器製トイレ | 陶器なので重みがあり動きにくい | ・かじられにくい ・掃除しやすい | ・プラスチック製より高価 ・種類が少ない |
うさぎの体の大きさや排泄の習慣に合わせて、適したサイズ・形状のものを選びましょう。
トイレ砂かペットシーツを用意する
トイレには、吸水性のあるトイレ砂やシートを敷くのがおすすめです。
必要に応じて、両方を併用するのも効果的です。
トイレ用品 | 特徴 | メリット | デメリット |
---|---|---|---|
トイレ砂 | 消臭効果が高く、吸水性に優れている | ・おしっこのニオイを抑えやすい ・しっかり吸収して足が汚れにくい | ・うさぎが誤って食べる可能性がある ・粉塵が舞うことがある |
トイレシート | 掃除がしやすく、取り換えが簡単 | ・手軽に交換できて衛生的 ・粉塵が出ない | ・吸水力がトイレ砂に比べて劣る ・噛んでボロボロにすることがある |
猫砂や新聞紙など、うさぎに適さない素材もあるため、安全なものを選びましょう。
設置場所を確認しておく
トイレの設置場所によって、トレーニングの成功率が変わります。
ケージの中にトイレを設置する際は、場所選びが重要です。
まずは、うさぎが自然に排泄している場所を観察し、その位置にトイレを設置します。
どうしてもその位置の設置が難しい場合は、排泄場所からなるべく近いところにトイレを置いてみてください。
一度トイレの場所を決めたら、頻繁に動かさないことがポイントです。
うさぎが「ここが自分のトイレ」と認識できるように固定するのです。
そうすることで、スムーズにトイレを覚えてもらいやすくなります。
うさぎのトイレしつけの基本ステップ

うさぎのトイレトレーニングは、焦らず、うさぎの習性に合わせて進めることが大切です。
一度で完璧に覚えられるわけではないので、根気よく繰り返していきましょう。
①トイレの位置を決める
まずは、うさぎがどこで排泄することが多いかをチェックします。
うさぎは基本的に自分でトイレの場所を決めます。
そのため、飼い主が決めた場所に誘導するのではなく、うさぎが自然に選んだ場所にトイレを設置するのが成功のコツです。
- ケージ内の隅で排泄することが多い
- お気に入りの場所が決まっている
- チモシーの近くで食べながら排泄している
などなど、うさぎによって特徴が見えてきます。
例えば、我が家のうさぎはトイレの上で食事をする癖があります。
ズボラだったのか、排泄しながらチモシーに顔を突っ込んでいました。
一般的に、食事の近くにトイレを設置しない方が良いとは言われています。
しかしこのような場合もあるので、不衛生にならない範囲であれば検討してみるのも一つの方法です。
これらのポイントを観察し、うさぎが落ち着いて排泄できる場所を見つけてみましょう。

めんどくさがりなんだよね

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②トイレを設置する
うさぎがよく排泄する場所に、適切なサイズのトイレを置きます。
最初はうさぎが認識しやすいように、匂いを残しておきます。
具体的には、おしっこの匂いがついたシートや、少量のうんちを入れておきます。
- トイレの中に排泄物を入れて、ここが排泄する場所だと教える
- 頻繁に掃除しすぎず、適度に匂いを残しておく
うさぎは自分の匂いがする場所で排泄する習性があります。
そのため、この方法を活用すると比較的スムーズに覚えてくれます。
③トイレの使い方を覚えてもらう
トイレの場所を覚えてもらうためには、成功体験を増やすことが重要です。
うさぎがトイレの中で排泄できたら、優しく声をかけて褒めてあげましょう。
- 「えらいね」「いい子だね」など、優しく声をかける
- 撫でたり、うさぎが好きなおやつを与える
- トイレの近くで遊ばせることで、トイレに行く習慣をつける
おやつは頻繁にあげすぎると逆効果なので、与えすぎには注意してください。
うさぎは言葉自体を理解できませんが、褒められていることはちゃんと分かってくれます。
「トイレを使うと良いことがある」と学習することで、徐々に覚えていってくれます。
④失敗したらすぐに対処する
うさぎがトイレ以外の場所で排泄してしまった場合は、すぐに対応しましょう。
叱るのではなく、環境を整えて成功しやすい状況を作ることが大切です。
うさぎは匂いのついた場所で繰り返し排泄をします。
そのため、もしトイレ以外の場所で排泄したら以下を意識してみてください。
- 失敗した場所はすぐに掃除する
- 消臭スプレーを使って匂いを完全に消す
- 失敗が多い場所にトイレを追加してみる
ここで注意してほしいのは、怒ったり叱ったりしないということです。
たとえ叱っても、うさぎには「なぜ怒られているのか」分かりません。
怒られていることは分かっても、それがなぜなのかまでは理解できないのです。
訳も分からず怒られると、どうしてもトイレ自体に苦手意識が芽生えてしまいます。
「トイレで排泄する=気持ちいい」と感じてもらうことが成功のポイントです。
⑤根気良く繰り返す
うさぎのトイレトレーニングは、すぐに成功するとは限りません。
特に子うさぎの場合は、成長とともに習慣が定着するため、焦らず続けることが大切です。
- トイレの場所をコロコロ変えない
- 成功したら褒める、失敗しても叱らない
- うさぎのペースに合わせて根気良く続ける
うさぎによっては、1週間で覚える子もいれば、1ヶ月以上かかる子もいます。
個体差があることを理解し、うさぎのペースに合わせてトレーニングを進めましょう。
「すぐに覚えないから失敗」ということはありません。
うさぎの習性に合わせて、成功しやすい環境を作ることが、トイレトレーニング成功への近道です。
うさぎがトイレを覚えないときの対処法

うさぎのトイレトレーニングがなかなかうまくいかない場合は、環境や方法を見直すことが重要です。
その子の性格や習性によって覚えるスピードは異なるため、焦らずに対策を試してみましょう。
トイレの環境を見直す
トイレの場所が落ち着かない場所ではないか?
うさぎは落ち着ける場所で排泄する習性があります。
- ケージの入り口付近や、人通りが多い場所では落ち着けないかも?
- ケージの隅や、うさぎがよくくつろぐ場所にトイレを移動してみる
トイレの位置をもう一度見直してみると良いかもしれません。
トイレの形状を見直す
トイレのサイズや形がうさぎに合っているか?
トイレの形状が合わなくて、使いにくい可能性があります。
- トイレが小さすぎると、入りづらくて使わないことも
- フチが高すぎると、またぐのが難しくて嫌がることがある
今のトイレがうさぎに合っていないと感じたら、別のサイズや形のものを試してみるのも効果的です。
うさぎの理解度を確認する
うさぎがトイレを認識できているか?
そもそも、「ここがトイレ」と認識していないのかもしれません。
- トイレの中に、排泄物を少し残しておくと、匂いでトイレと認識しやすくなる
- 周りに牧草を置くことで、トイレの滞在時間が増えることもある
トイレを覚えるまでは、こまめに掃除しすぎず、うさぎがトイレの場所を認識しやすいようにしてみましょう。
うさぎのトイレのしつけでNGなこと

うさぎのトイレトレーニングを成功させるためには、やってはいけないNG行動を知ることも重要です。
間違った対応をしてしまうと、うさぎがトイレを覚えにくくなるだけでなく、ストレスを感じてしまいます。
失敗したときに怒る
うさぎがトイレを失敗しても、怒ったり、大きな声を出したりするのはNGです。
特にぶったり叩いたりすることは、絶対にやめてください。
うさぎはとても繊細な動物です。
怒られると「怖い!」と感じてしまい、飼い主との信頼関係が崩れる可能性があります。
- 失敗した場合は淡々と掃除をする
- 成功したときに褒めることを意識する
- トイレを間違えたら理由を探る
このように、失敗した場合でも冷静に対処することが大切です。
もし成功した場合は、優しく褒めてうさぎの成功体験を積み上げてあげましょう。
トイレの場所を頻繁に変える
うさぎは環境の変化に敏感な動物です。
トイレの場所を何度も変えてしまうと、どこで排泄すればいいのか分からなくなってしまいます。
そのため、トレーニングがうまくいかなくなることがあります。
- 一度決めたトイレの場所はできるだけ動かさない
- どうしても場所を変える場合は少しずつ移動する
- うさぎの様子を観察しながら無理なく調整する
できれば、一度トイレの場所を決めたら動かさないのがベストです。
しかし、「ここに設置するのは難しい」という場合もあると思います。
その場合は、少しずつ位置をずらしてみましょう。
一度に大きく動かさないのがポイントです。
人間の都合でトイレを決める
「ここで排泄してね!」と人間の都合だけでトイレの場所を決めても、うさぎは納得しません。
うさぎが自然に選んだ場所でないと、なかなかトイレを覚えられないことが多いです。
- まずはうさぎの排泄場所の傾向を観察する
- うさぎがよくトイレをする場所にトイレを設置する
- 「どうしてもここでしてほしい」という場合は徐々に誘導する
基本的には、うさぎが決めた場所にトイレを設置するのがスムーズです。
うさぎが決めた場所にトイレを設置するのが難しい場合は、少しずつ誘導してください。
まとめ

根気良く続ければうさぎにトイレはしつけられる
うさぎのトイレのしつけは、焦らず根気良く取り組むことが大切です。
うさぎは本来きれい好きな動物です。
環境を整え、習性に寄り添うことで自然とトイレを覚えてくれます。
安心して過ごせる場所を提供することで、うさぎもストレスなくトイレの習慣を身につけてくれます。
日々の小さな変化を見守りながら、一緒に快適な生活を作っていきましょう。