うさぎは鳴くの？鳴き声の種類と気持ちをチェックしよう！

うさぎに鳴き声はあるの？

鳴き声のイメージがないうさぎですが、実はさまざまな音を発して気持ちを伝えています。

甘えているときの「プウプウ」、怒ったときの「ブーブー」などなど。
うさぎの出す音には、ちゃんと深い意味があるんです！

あなたのうさぎはどんな音を出していますか？
もしかすると、気付かないうちに大切なメッセージを送っているかもしれません。

この記事では、うさぎの出す音の種類や意味について、詳しく解説していきます！

うさぎに鳴き声はあるの？

「うさぎは鳴かない動物」と思われがちですが、実はさまざまな音を発することができます。

犬や猫のように、頻繁に鳴くわけではありません。
しかし、うさぎも感情や状況に応じて音を出し、飼い主に何かを伝えようとします。

この章では、うさぎには声帯があるのか、どのように音を出しているのかについてお話しします！

「うさぎに声帯がない」は本当？

結論から言うと、うさぎには声帯がありません。
そのため、犬や猫のように声を出して鳴くことはできません。

しかし、だからといって「まったく音を出せない」というわけではありません。
うさぎは興奮したり、甘えたり、怒ったりしたときにさまざまな音を発します。

では、声帯がないのにどのようにして音を出しているのでしょうか？

実はうさぎは、鼻や喉を鳴らして鳴き声のような音を出しているのです。
他にも足を踏み鳴らしたり、歯をカチカチさせたりと、その方法は様々です。

声帯を持たないながらも、うさぎは多くの音を出すことができます。

他の動物と比較！うさぎの鳴き声

うさぎは犬や猫と違い、普段あまり鳴くことがありません。
しかし、全く音を出さないわけではなく、極端な感情を表す際には特有の鳴き声を発します。

他の動物と比較しながら、うさぎの発声メカニズムや鳴かない理由を探っていきましょう。

犬・猫・鳥・うさぎの発声メカニズムを比較

動物	発声メカニズム	鳴く理由	うさぎとの違い
犬	声帯あり	感情表現・警戒・要求	言葉の代わりに吠える
猫	声帯あり	甘え・威嚇・発情	低めの声が多い
鳥	声帯の代わりに「鳴管」	仲間とのコミュニケーション	特に発声能力が高い
うさぎ	声帯なし	極端な感情を表す時のみ	基本的に静か

犬や猫は、仲間とのコミュニケーションや感情表現のために積極的に鳴く動物です。

特に犬は、吠えることで仲間と意思疎通を図る習性があり、鳴くことが生活の一部になっています。

一方、うさぎは本来「鳴かない動物」として進化してきました。
これは、声を出すことで捕食者に自分の位置を知らせないようにするためです。

このように、うさぎは本能的に静かに過ごすことで生存率を高めてきた動物です。
しかし、全く鳴かないわけではなく、強い感情を持ったときには音を発することがあります。

次の章では、うさぎの鳴き声の種類と、その意味について詳しく解説していきます。

うさぎの発声メカニズムと種類

うさぎは声帯がない代わりに、以下の方法で音を出しています。

• 鼻や喉を震わせる
• 歯を鳴らす
• 足を踏み鳴らす
• 息を吐くように鳴く

①鼻や喉を震わせる

うさぎは鼻を細かく動かしながら、「プウプウ」「クークー」といった音を発します。
これは主に甘えているときやリラックスしているときに見られるサインです。

私の家の先代うさぎは、おもちゃで遊んでいるときにもよく「プウプウ」と鳴いていました。
「プウプウ♪」と機嫌良く歌を歌っているようなイメージです。

また、2代目のうさぎは、熟睡しているときに「クークー」と音を立てます。
人間が寝息を立てるような、柔らかい「クー…クー…」という音です。

こういった音は、うさぎが幸せを感じている証拠なので安心して大丈夫です！

②歯を鳴らす

うさぎは歯を軽く擦り合わせることで、「カチカチ」といった音を出します。
これは満足しているときや気持ちが落ち着いているときに見られる行動です。

よく見られるのは、飼い主に撫でられてウトウトしているとき。
目を細めながら「カチカチ…」と歯を鳴らします。

ただし、歯ぎしりのように「ギリギリ」と強く歯を鳴らす場合は要注意！
この音は痛みや不調のサインの可能性があるため、普段の様子と比べて違和感がないか観察しましょう。

③足を踏み鳴らす

うさぎが後ろ足を「ダンッ！」と強く踏み鳴らす行動を「スタンピング」と呼びます。
これは怒りや警戒のサインで、うさぎの強い感情が表れたときに見られます。

我が家のうさぎは、「気に入らない！」と思ったとき。
または「怖い！」と思ったときにこの音をよく鳴らしています。

うさぎはとても神経質な動物なので、環境の変化に敏感です。
スタンピングを頻繁にする場合は、何か不安を感じている可能性があるので、生活環境を見直してあげましょう。

④息を吐くように鳴く

うさぎが「キーキー」「キュー」といった高い声を出すときは、注意が必要です。
これは、強い恐怖やストレスを感じている可能性があるためです。

特に、気道を狭めることで息を吐きながら発生する音なので、体調が悪い場合にも見られることがあります。

もし、普段は鳴かないのに突然「キーキー」と鳴き始めた場合は注意が必要です。
ストレスや体調不良のサインの可能性があるため、場合によってはすぐに動物病院へ！

鳴き声＋行動でうさぎの気持ちを判断！

うさぎの気持ちを正確に理解するためには、鳴き声だけでなく、同時に見せる仕草や行動にも注目します。

実は色々な意志を私たちに伝えてくれている、うさぎ。
それぞれの鳴き声に伴う特徴的な行動を知ることで、より確実にうさぎの感情を読み取ることができます。

鳴き声×行動の組み合わせ一覧表

以下の表は、「鳴き声＋ボディランゲージ」の組み合わせです。
うさぎがどんな行動とともに音を出すのか、以下の表も参考にしてみてください。

鳴き声	行動	意味・気持ち
プウプウ	すり寄る・舐める	甘え・リラックス
ブーブー	足を踏み鳴らす	怒り・不満
キーキー	身をすくめる	恐怖・ストレス
クークー	目を細める・伏せる	心地良い・安心
カチカチ（歯ぎしり）	じっとしている・目を閉じる	リラックス or 痛み（強い歯ぎしりなら要注意）
フンフン（鼻を鳴らす）	飼い主の周りをクルクル回る	喜び・遊びたい
ブウッ！（短い鼻息）	体を低くする	警戒・威嚇

これらの組み合わせを覚えておくことで、以下のようなメリットがあります。

• うさぎの気持ちをより正確に理解できる
• 病気やストレスのサインを発見しやすい
• 適切なタイミングでケアや対応ができる
• うさぎとの信頼関係を深めることができる

ただし、これはあくまでも一般的な例です。
うさぎには個性があり、同じ状況でも異なる反応を示すことがあります。

普段からよく観察して、自分のうさぎの個性的な表現方法を理解することが大切です。

鳴き声×行動の組み合わせ詳細版

この章では、鳴き声×行動の組み合わせ一覧表をもとに、より深掘りした内容を解説していきます！
ぜひ、ご自宅のうさぎさんの気持ちを探ってみてください。

甘え・愛情表現の鳴き声と行動

うさぎの愛情表現は地味ですが、はっきりしています。

すり寄り＋プウプウ音

• 飼い主に甘えたいときなどに見られる
• 「飼い主さん、好き！」という気持ちの表れ
• 「もっと撫でて！」とおねだりしていることも

飼い主の周りをクルクル回る＋フンフン鼻を鳴らす

• 求愛や興奮のサイン
• 特にオスのうさぎに多く見られる
• 飼い主に対する愛情表現としても出る

怒り・不満の鳴き声と行動

うさぎが怒るとき、意外としっかりした意思表示をします。

「ブーブー」と鳴く＋足を踏み鳴らす

• 「やめて！」という意思表示
• 気に入らないことがあったとき
• 大きな音など何かに驚いたときなど

短く「ブウッ！」＋体を低くする

• 明らかに威嚇のサイン
• しつこく触ったり抱っこしようとしたときなど
• 「噛むぞ！」と脅かしている場合も

恐怖・ストレス時の鳴き声と行動

環境の変化や病気でストレスを感じると、鳴き声が出ることがあります。

「キーキー」＋体を丸める・耳を伏せる

• 強い恐怖を感じている
• 知らない場所などに連れて行かれそうなとき
• 抱っこで捕まえられそうになったときにも

「ピスピス」＋動きが鈍い（頻繁な場合は注意）

• 呼吸器系の異常や体調不良の可能性あり
• この状態が続く場合、すぐに獣医師に相談を！

うさぎの鳴き声にも性格や環境が関係する？

うさぎの鳴き声は、その子の性格や育った環境によって大きく異なります。

よく鳴く子もいれば、ほとんど鳴かない子もいます。
その違いにはどのような要因が関係しているのでしょうか？

うさぎの性格による鳴き声の違い

うさぎの性格は個体ごとに異なり、鳴きやすい子とそうでない子がいます。

人間の子供であっても、元々活発な子もいれば大人しい子もいますよね。
それと同じで、うさぎによっても性格はさまざまなのです。

「おしゃべりなうさぎ」の特徴

• 好奇心旺盛で活発なタイプ
• 飼い主に強く懐いている子ほど、「プウプウ」とよく鳴く
• 他のペットがいる環境でも、音を発しやすい

活発な性格のうさぎは、遊び好きでエネルギッシュな子が多いです。
そのため、周囲の環境に対して積極的に反応しやすい特徴があります。

「無口なうさぎ」の特徴

• 警戒心が強く、慎重なタイプ
• 静かな環境で育ち、あまり感情を表に出さない
• ストレスを感じると「キーキー」などの鳴き声を出すことも

警戒心が強いうさぎは、周囲の環境に敏感です。
これによりストレスを感じやすく、鳴くことが少ない傾向にあります。

うさぎの環境による鳴き声の違い

うさぎが鳴く頻度や鳴き方は、その子が育った環境によって変わることがあります。

普段の生活音や、周囲の刺激の多さによるところも大きいのです。
うさぎが音を発する機会が増える場合もあれば、逆にほとんど鳴かないまま成長することもあります。

「鳴かないうさぎ」の環境とは？

うさぎがほとんど鳴かずに過ごしている場合、静かで安心できる環境であることが多いです。

例えば、飼い主が騒がしい音を立てることが少なく、テレビや音楽のボリュームも控えめな家庭など。
こういった環境では、うさぎも刺激を受けにくくなります。

また、家の中にうさぎ以外の動物がいない単頭飼いの場合。
他の動物とコミュニケーションをとる必要がなく、鳴き声を発する機会が少なくなる傾向があります。

飼い主がうさぎの習性をよく理解し、ストレスの少ない環境を整えている場合も、うさぎはあまり鳴きません。

安心して暮らせる空間では、うさぎはボディランゲージを中心に意思を伝えます。
そのため、わざわざ音を出してアピールする必要がないからです。

ただし、環境以外にも元々の性格の影響もあります。

「よく鳴くうさぎ」の環境とは？

一方で、うさぎが比較的よく鳴く環境には、いくつかの共通点があります。

例えば、犬や猫などの他のペットがいる家庭では、うさぎも周囲の音に影響を受けやすくなります。
犬が吠えたり、猫が鳴いたりすると、それに反応してうさぎも警戒の意味で音を出すことがあります。

また、うさぎ同士の多頭飼いをしている場合。
コミュニケーションの手段として鳴き声を使うことが増えることがあります。

特に、縄張り意識の強いうさぎ同士では、お互いの存在を主張するために「ブーブー」と低い声を出したり、甘えたいときに「プウプウ」と鳴いたりすることがよく見られます。

家の中がにぎやかで、人の話し声やテレビの音が頻繁に聞こえる環境も影響を与える場合があります。
うさぎもそれに慣れ、音を発することに対する抵抗が少なくなることがあるためです。
特に活発で好奇心旺盛な性格のうさぎは、何かを訴えかけるように鳴くこともあるでしょう。

このように、うさぎの鳴き方には環境が大きく関係しています。
うさぎの性格や周囲の環境をよく観察しながら、より安心して過ごせる環境づくりを意識することが大切です。

快適な飼育環境づくりについては、こちらの記事で詳しく解説しています！

ストレスや病気による鳴き声の変化

うさぎは通常、穏やかで静かな動物です。
ただし、強いストレスを感じたり、体調が悪くなったりすると、普段とは違う鳴き声を発することがあります。

これらの鳴き声は、うさぎが飼い主に助けを求めるサインであることが多いです。
そのため、放置すると状態が悪化する可能性があります。

どのようなときに異常な鳴き声が聞こえるのかを理解し、適切に対応できるようにしておきましょう。

ストレスを感じたときの鳴き声

うさぎは強いストレスを受けると、「キーキー」といった甲高い鳴き声を出すことがあります。

この音は恐怖や不安の表れです。
特に、うさぎが強く怯えている、あるいは環境に強い不快感を覚えているときに発せられます。

例えば、知らない人に急に触られたときや、大きな物音がしたとき、ケージの掃除中に追い立てられるような状況では、このような鳴き声を出すことがあります。
また、抱っこが苦手なうさぎが無理やり持ち上げられたときにも、強く抵抗する際に鳴くことがあります。

ストレスによる鳴き声を聞いた場合は、うさぎの周りの環境を見直し、不安を感じる要因を取り除きましょう。
無理に触れたり、驚かせたりせず、落ち着ける環境を作ってあげることも大切です。

痛みがあるときの鳴き声

うさぎが「カチカチ」と苦しそうに歯ぎしりをしている場合は、痛みを感じている可能性があります。

うさぎは本来、痛みを隠す習性があります。
そのため、鳴き声を発している時点でかなりの苦痛を感じている可能性があります。

特に、鳴き声とともに元気がない、食欲が落ちているといった変化が見られる場合は注意が必要です。
できるだけ早く、動物病院を受診することが重要です。

呼吸の異常に関係する鳴き声

「ゼーゼー」「ピスピス」といった音を伴う呼吸をしている場合。
うさぎが呼吸器系の病気を患っている可能性があります。

これは、風邪や肺炎、鼻炎などの症状として現れることがあり、放置すると呼吸困難に陥る危険もあります。

呼吸が苦しそうな様子が見られる場合は、早めに獣医師に診てもらいましょう。
特に、呼吸音が大きくなっている場合や、いつもと違う鳴き声が続く場合は、緊急性が高い可能性があります。

異常な鳴き声は獣医師に相談を！

うさぎが普段と違う鳴き声を出しているときは、何かを訴えている可能性が高いです。

ストレスが原因の場合は、環境を見直して落ち着ける空間を作ることが大切です。
痛みや呼吸の異常を伴う場合は、すぐに動物病院で診察を受けることが必要です。

うさぎは体調が急変しやすい動物です。
そのため、「様子を見よう」と思っているうちに症状が悪化することも少なくありません。

少しでも異常を感じたら、早めの対応を心がけましょう。

うさぎの鳴き声よくあるQ&A

うさぎの鳴き声について、よくある質問をまとめました！

「うちの子はなぜ鳴かないの？」「こんな鳴き方をするけど大丈夫？」などなど。
この章では、そんな疑問を解決していきます！

うさぎがまったく鳴かない

基本的には問題ありません。

うさぎは本来、鳴き声をあまり出さない動物です。
特に、安心できる環境で暮らしている子や、性格が穏やかな子はほとんど鳴きません。

こんな場合は正常です。

• 元気に食べて遊んでいる
• ストレスなくリラックスしている

ただし、以下のケースは注意！

• 急に鳴かなくなった（以前は鳴いていたのに静かになった）
• 食欲が落ちた・元気がない

このような場合は、ストレスや体調不良の可能性があります。
様子をよく観察し、必要なら獣医師に相談しましょう。

うさぎが「キーキー」と鳴く

強い恐怖やストレスを感じている可能性があります。

「キーキー」と高い声で鳴くのは、うさぎが不安や恐怖を抱いているサインです。

こんな状況で鳴いていませんか？

• 病院に行くためにキャリーに入れた → 環境の変化に対する不安
• 新しいペットや人が来た → 警戒・ストレス
• 無理に抱っこしようとした → 拘束されることへの恐怖

このような場合は、うさぎを無理に抱えたりせず、落ち着ける環境を作ってあげましょう。

もし頻繁に「キーキー」と鳴く場合は、強いストレスや体調不良の可能性もあります。
獣医師に相談してください。

夜中に「ブーブー」と鳴いてうるさい

うさぎが「かまってほしい」「退屈している」可能性があります。

特に活発なうさぎは、夜や早朝に「ブーブー」と文句を言うことがあります。

鳴く原因と対策

原因	対策
遊び足りない	夜にしっかり遊ばせて運動させる
ごはんやおやつが欲しい	鳴く前に適切な時間に与える
ケージが狭くてストレス	適度に広いスペースを確保する

もし「ブーブー」と鳴いて足を踏み鳴らす場合は、不満がある可能性が高いので、環境を見直してみましょう。

ただし、頻繁に鳴く場合はストレスサインの可能性もあります。
その場合、生活リズムを整えてあげることが大切です。

まとめ

うさぎの鳴き声を理解すれば信頼関係ができる

うさぎは基本的に静かな動物ですが、さまざまな鳴き声で感情を表現します。
喜びや甘え、不安や警戒、驚いたときなど…鳴き方によって、それぞれ意味が異なります。

これらの鳴き声を理解することで、うさぎの気持ちをより深く読み取ることができます。
もし異常な鳴き方をした場合は、ストレスや体調不良のサインかもしれません。
普段からうさぎの様子をよく観察し、適切に対応できるようにしましょう。

鳴き声を通じてうさぎとの信頼関係を深め、快適な暮らしをサポートしてあげてください。