うちのうさぎ、ペレットってどれくらいあげればいいの?

どれくらいあげたらいいのか、迷いますよね
ペレットの適量は、年齢や体重だけでなく、性格や体質によっても変わります。
体重の○%で計算するというのが一般的ですが、実はそれだけでは不十分な場合も…
この記事では、目安の計算方法から個体差への対応まで、初心者にも分かりやすく解説します!
ペレットの与え方まで丁寧に解説しているので、ぜひ最後までご覧ください。
うさぎに与えるペレットの量の目安【年齢・体重別】

「うさぎにはどれくらいのペレットを与えればいいの?」
これは飼い主さんが最も悩むポイントのひとつ。
特に初めてうさぎを迎えた方にとっては、「適量」が分からず不安ですよね。
実際には、年齢や体重、そして個体差によって適したペレットの量は大きく異なります。
ここではまず、「一般的な計算方法」を紹介し、続いてライフステージごとの違いについて詳しく解説します!
体重の○%で計算する「一般的な方法」
多くの飼育書やウェブサイトで紹介されている方法。
それが、うさぎの体重や成長に合わせて、約1.5〜3%を目安にペレットの量を決めるというものです。
たとえば…
- 体重1kgの成うさぎの場合
→ 1kg × 1.0%〜1.5% = 1日あたり10g〜15g前後が目安 - この量を、1日のうち2回に分けて与えるのが一般的
ただし、これはあくまで「スタートライン」であり、すべてのうさぎに当てはまるわけではありません。
重要なのは、あくまで「目安」として扱うこと。
実際には以下のような要素で調整が必要です。
- 食欲の有無
- 牧草の摂取量
- 体型(痩せ気味/太り気味)
- 活動量
- 便の状態
ある獣医師の見解では、「体重の〇%」という数値に頼りすぎず、個々で微調整していくべきとも言われています。
こちらについては後ほど詳しくご説明します。

個体差があるので一概には言えません
成長期・維持期・高齢期の違い
うさぎのペレットの量は、「年齢による栄養要求量の違い」によって変わります。
以下に、ライフステージ別の考え方を紹介します。
成長期(〜6ヶ月程度)
- 骨や筋肉が発達する大切な時期
- 栄養要求量が多いため、体重の3%を目安に
- 子うさぎ用の高栄養ペレットを使用
ただし、体重の急激な増加や下痢には注意が必要です。
維持期(6ヶ月〜5歳程度)
- 健康維持が目的、カロリーの摂りすぎは禁物
- 体重の1.0〜1.5%を基準に調整しながら与える
- ペレットの種類もチモシー主原料のものに切り替える
この時期は、ペレットの「量」管理がとても重要です。
与えすぎると、牧草を食べなくなったり、肥満につながる恐れがあります。
高齢期(6歳以上)
- 活動量が減るので、カロリー摂取を抑える
- 体重の1.5%程度を目安に調整する
- ペレットをシニアタイプに切り替えることも重要
高齢期は体重の○%で一律に量を決めるより、体調・食欲を最優先することが大切です。

この考え方を基本に量を決めていくわけです
「体重○%」はあくまで目安!1g単位で調整する理由

「うちの子、言われた通りにペレットをあげているのに、なんだか太ってきた…」
そんな経験がある方も、実際にいるかもしれません。
うさぎに与えるペレットの量は、「体重の○%で計算する」という目安が一般的に知られています。
ですが、実はその方法だけに頼るのは危険なこともあります。
ここでは、「なぜ一律の計算式だけでは不十分なのか?」を解説しながら、獣医師の考え方に基づく“1g単位の調整”というアプローチをご紹介します!
なぜ一律の計算式ではダメなのか?
結論から言うと、うさぎには個体差があるからです。
人間と同じように、同じ体重でも体質や生活環境によって、必要なエネルギー量はまったく異なります。
たとえば…
- 同じ体重でも活発に動き回る子とそうでない子では、カロリー消費に差がある
- よく牧草を食べる子と、そうでない子でも、ペレットの補助の度合いが違ってくる
このように、単純な計算では見えない「その子の暮らしぶり」が栄養バランスに直結するのです。

うーちゃんもふーちゃんも違うもんね

私は活発に動き回るわよ

あたいはあんまり動かないでし
うさぎの個体差(運動量・体質・性格)
うさぎの個体差は驚くほど大きく、以下のような点でペレット量に影響します。
- 運動量の差:お部屋の中を毎日走り回る子/ほとんど動かない子
- 体質の違い:太りやすい子/痩せやすい子
- 食事の好み:チモシー中心が好きな子/ペレットに偏りがちな子
- 性格の違い:食にムラがある子/食欲旺盛な子
ですから、同じ体重でも「この子には30g」「あの子には25g」と、微調整が必要になってくるわけです。

うさぎも人間と一緒ですね
獣医師の著書から学んだ調整の考え方
ある獣医師の著書には、こんな記述があります。
ペレットの量は、「体重の○%」や「体重1gあたり○g」と記載されていることが多いですが、実際の適量はそれぞれのうさぎでかなり大差があります。
引用:『うさぎのための最高のお世話』澤田浩気 (著), 森山標子 (イラスト)
同じ体重のうさぎであっても5gで十分な場合もあれば、10g必要な場合もあります。
これは、うさぎを長く健康に育てるうえで非常に大事な視点です。
ペレットの量を決めるときや調整するときは、独断ではなくかかりつけの動物病院に相談をする。
そのうえで、ペレットを増減するときは1gの範囲内にとどめ、その影響を2週間は観察することを推奨。
そんな丁寧な飼育が推奨されています。
この本は発行年数も2025年1月と新しく、獣医師の視点から詳しく解説しているので内容が充実しています。
うさぎの体のメカニズムについても学べる一冊なので、興味があればぜひチェックしてみてください。

イラストも多めで読みやすかったです!
毎日のチェックポイントと記録のすすめ
1g単位でペレット量を調整するには、日々の観察と記録がカギになります。
- 体型の変化(肋骨が触れるか/背中の肉付き)
- うんちの状態(大きさ/丸さ/乾燥度)
- チモシーの摂取量
- ペレットの食べ残し
- 体重の変化(週1回ほど)
これらをメモに残しておけば、「今の量が合っているのか」「減らすべきか」を判断する材料になります。
たとえばペレットをいつも残している場合は、「実は量が多かった」などの原因が隠れている可能性も。
おすすめは、Excelやノート、スマホアプリなどで簡単な飼育記録をつけること。
毎日の変化を見逃さず、ペレットの量を調整していくことで、より健康的な暮らしをサポートできます。
体重○%はあくまでも目安に、「うちの子」に合った適量を微調整しながら探していきましょう!
もしも迷った場合は、かかりつけの獣医師に相談することもおすすめいたします。
ペレットの与え方と回数|いつ、どれくらい?

「うさぎにペレットって、1日1回?それとも何回に分けるの?」
初めてうさぎを飼う方にとって、ペレットの与え方には不安がつきものですよね。
与える時間や回数、牧草とのバランスまで気を配ることで、うさぎの健康は大きく変わってきます。
ここでは、ペレットの理想的な与え方やタイミングについて、分かりやすく解説します!
基本は朝晩2回|与える時間帯とコツ
うさぎにペレットを与えるタイミングは、1日2回(朝と夜)が基本とされています。
このリズムは、うさぎの習性にも合っているんです。
- 朝:7時~9時頃(飼い主さんが起きるタイミング)
- 夜:18時~21時頃(活動が活発になる時間)
うさぎは夜行性に近い「薄明薄暮性(はくめいはくぼせい)」という性質を持っています。
そのため、明け方や夕方に最も活動的になります。
この時間にごはんを与えることで、生活リズムが整い、ストレスの軽減にもつながります。
- 決まった時間にあげる(リズムが崩れにくくなる)
- 与える量はきっちり計量する(目分量はNG)
- 食べきれる量を見ながら調整(食べ残しがないか確認)
1日の適正量を、このように1日2回に分けて与えるのがポイント。
この間、牧草はペレットと反対に常に食べ放題にしておきます。
食べ残しと与えすぎを防ぐポイント
ペレットは栄養価が高いため、与えすぎると肥満や消化不良を引き起こす可能性があります。
また、食べ残しが続くと、ペレットが酸化したり湿気を吸って傷む原因にもなります。
- 毎回計量スプーンやデジタルスケールを使って計る
- 食べ残しが出ている場合は、次回から1〜2g減らす
- チモシーをちゃんと食べているかも確認(ペレットばかりだとNG)
食べ残しがない=ちょうどいい量、とは限りません。
「チモシーをしっかり食べてからペレットに手をつける」くらいのバランスが理想です。
我が家の場合は、毎回計量スプーンで測って与えています。
一つあるといちいちスケールを使用しなくて済むので、本当に便利です!

さっと測れて与えられるのでおすすめです
ペレットと牧草の理想的なバランス比
うさぎの健康な食生活の基本は、「牧草7〜8割・ペレット2〜3割」のバランスです。
ペレットは必要な栄養素を補うために大切ですが、うさぎの主食はあくまで牧草(特にチモシー)です。
なぜ牧草がメインなのかは、以下のとおりです。
- 歯の伸びすぎを防ぐ(咀嚼回数が増えるため)
- 消化を助ける(繊維質が豊富)
- 肥満予防にもなる(低カロリー・満腹感あり)
一方、ペレットばかり与えてしまうと…
- チモシーを食べなくなる
- 歯が伸びすぎて不正咬合になる
- 消化不良を起こす
といった問題が起きやすくなります。
牧草の必要性については、以下の記事でも詳しく解説しています!
実際に使って良かったおすすめペレット

うさぎのペレット選びは、「どれを選べばいいのか分からない…」と悩む飼い主さんも多いと思います。
そこでこの章では、実際に使ってみて「これは良かった!」と感じたペレットを、目的別にご紹介します。
いずれも筆者自身がリサーチ・購入・試用したものですので、ぜひ参考にしてみてください!
栄養バランス重視のペレット
「うさぎの健康を第一に考えたい」
そんな飼い主さんにぴったりなのが、栄養バランスに優れたこちらのペレットです。
高繊維・低脂肪・低カルシウムで全体的なバランスが良く、これを選んでおけば間違いがないです。
ずっとこのシリーズを愛用していますが、特に大きな病気などもなく元気に過ごせています。
- 栄養バランスのいいペレットを探している
- 初めてのペレット選びで失敗したくない
生後6ヶ月までの子うさぎには、こちらのグロースタイプがおすすめです。
食いつきが良かったペレット
「うちの子、ペレットをあまり食べない…」
そんな方におすすめしたいのが、嗜好性が高く、食いつきの良かったこちらのペレットです。
14種類の果実をブレンド・はちみつ配合で食べやすく、うちの子にあげたところ最もよく食べてくれました。
価格も比較的安価なので、試しに与えてみるのにもおすすめです。
- 偏食気味なうさぎに悩んでいる
- 他のペレットでは残すことが多い
高齢のうさぎ向けペレット
「歳をとってきて、健康が気になる…」
高齢のうさぎさんにおすすめなのが、シニア用のこちらのペレットです。
小粒なので5歳以上のうさぎさんにも食べやすい・高繊維で太りにくいとも言われています。
歳をとると活動量なども少なくなってくるので、ペレットを見直してみる良い機会かもしれません。
ちなみに7歳以上のうさぎさんは、こちらのスーパーシニアも検討してみてください。
まとめ

与えるペレットの量はうさぎによって調整しよう
うさぎに与えるペレットの量には、「体重〇%」といった目安があります。
しかし、すべてのうさぎに当てはまる正解はありません。
大切なのは、年齢や体質、運動量などを考慮しながら、1g単位で様子を見て調整していくことです。
今回ご紹介した内容を参考に、毎日の食事管理と健康チェックを丁寧に続けて、うさぎが元気に過ごせる環境を整えていきましょう。
少しでも参考になりましたら嬉しいです!