「うちの子、どうして牧草を食べてくれないの…?」

このお悩み、本当によく聞きます
そんな悩みを抱えている飼い主さん、実はあなただけではありません。
牧草に見向きもされないと、とても不安になりますよね。
けれど原因を知れば、対策はきっと見つかります!
もしかしたら、「なんだ、こんなことだったんだ!」と拍子抜けしてしまうかも?
この記事では、うさぎが牧草を食べない理由と、今日からできる工夫を分かりやすく解説します。
牧草の大切さについても解説していますので、ぜひ最後までご覧ください。
うさぎが牧草を食べないのはよくあること?

「うちのうさぎ、牧草をぜんぜん食べない…」
そう悩んでいる飼い主さんは、実は少なくありません。
実際に、私の家のうさぎにも牧草をあまり食べない時期がありました。
初心者の飼い主さんほど不安になるかもしれませんが、安心してください。
大切なのは、「どうして食べないのか?」を理解し、うさぎの個性に合った対策を取ることです。
ここではまず、牧草を食べないことで起こりうる問題と、よくある誤解について解説します!
牧草を食べないとどうなるの?
結論から言うと、うさぎが牧草を食べない状態が続くのは良くありません。
なぜなら、健康に大きな支障をきたす可能性があるためです。
その理由は主に3つあります。
- 歯のトラブル
- 腸の動きが悪くなる
- ストレスがたまりやすくなる
順番に詳しく見ていきましょう!
歯のトラブル
うさぎの歯は一生伸び続けます。
牧草をしっかり噛むことで、自然に歯が削れて適切な長さが保たれます。
食べないままでいると、歯が伸びすぎてしまいます。
そのため、食べ物をうまく食べられなくなる不正咬合(ふせいこうごう)という問題が起きることがあります。
腸の働きが鈍くなる
牧草に含まれる豊富な繊維は、腸のぜん動運動(内容物を前へ送り出す動き)を助けます。
これが不足すると、腸の動きが鈍くなってしまいます。
すると、うっ滞という危険な状態になることも。
ストレスがたまりやすくなる
うさぎは食べること自体が日々のストレス解消にもなっています。
好きな牧草を自由に食べられないと、メンタル面でも不安定になりがちです。
とはいえ一過性のものならそこまで深刻にならなくて大丈夫です。
例えば、「1日や2日あまり食べない」「新しい環境で一時的に食が細くなった」などの場合です。
大切なのは、“様子を見るべきか・対策すべきか”を正しく見極めることです。

牧草は本当に大切な存在なんだね

主食だからね
ずっとペレットだけじゃダメなの?
ペレットだけ食べてもらうのはNGです。
初心者の飼い主さんの中には、「ペレットだけ与えればいいのでは?」と思う方もいるかもしれません。
気持ちは分かるのですが、ペレットだけではうさぎの健康を長く守ることはできません。
ペレットは確かに栄養バランスが整っていて便利ですが、牧草の代わりにはなりません。
あくまでも、牧草の補助的な役割をしているのがペレットなのです。
その理由を3つの観点から見てみましょう。
- 食物繊維が圧倒的に足りない
ペレットにも繊維は含まれていますが、繊維の量・質ともに牧草には及びません。
繊維が少ないと、腸の働きや排便リズムが乱れてしまいます。
- 歯を削る効果が不十分
ペレットは噛み砕きやすく、奥歯をしっかり使って噛む牧草とは咀嚼の質が異なります。
つまり、ペレットでは歯の伸びをコントロールしきれないのです。
- 嗜好性が高すぎて偏食に
ペレットは味や匂いが工夫されていて、うさぎにとって“おいしすぎる”ことも。
その結果、「牧草よりペレット!」という偏食につながってしまいがちです。
「よく分からない」という方は、「牧草が主食」とだけ覚えていただければOK。
「ペレットを全部やめなければいけない」ということではありません。
大切なのは、ペレットは補助食であり、牧草こそが主食だという認識を持つことです。
大げさかもしれませんが、牧草こそが健康のカギ。
いかにしっかりと牧草を食べてもらうかが、うさぎの健康にかかっています。

ペレットはあくまでも補助的な役割なんだね

ついペレットばかり食べちゃうけどね
牧草=チモシーをメインに!
牧草にはいくつかの種類がありますが、うさぎにとっての主食は「チモシー」という種類の牧草です。
とくに「1番刈りチモシー」は繊維が豊富で、歯や腸の健康維持に最も適しているとされています。
アルファルファなど他の牧草は、カロリーやカルシウムが高くなりがち。
そのため、成長期や食欲のないときに補助的に使うものと考えてください。
基本的には「牧草=チモシー」と覚えておけば間違いありません!
うさぎが牧草を食べない理由を原因別にチェック

「どうしてうちのうさぎは牧草を食べてくれないんだろう?」
そう悩んでいる飼い主さんは少なくありません。
しかし、理由は一つとは限りません。
食習慣・環境・健康・飼い主側の対応など、さまざまな要因が複雑に絡んでいることも。
ここでは、牧草を食べない代表的な原因を4つのカテゴリーに分けて解説します。
自分のうさぎに当てはまりそうな項目がないか、ぜひチェックしてみてください。
食習慣や好みの問題
うさぎにも「食の好み」や「慣れ」は存在します。
特に幼い頃に牧草を十分に与えられていなかった場合…
「牧草=食べるもの」と認識されていない可能性があります。
また、一口に牧草といっても、牧草にもいろいろあります、
硬さ・香り・品種・刈り取りのタイミング(1番刈り、2番刈りなど)によって、食べる・食べないが分かれることがあります。
- ベビー期にペレット中心で育ったため、牧草を「食べ物」と認識していない
- チモシー1番刈りの硬さが苦手で、2番刈りや柔らかい牧草なら食べる
- このメーカーの牧草は好みじゃないけど、違うメーカーなら食べる
うちの子も牧草の好みについてはかなりうるさいです。
柔らかいものがいいかと思えば、気まぐれで硬いものを好きになったり…
同じメーカーの牧草でも、ロットによっては見向きもされないケースもあります。
この場合、一番手っ取り早いのは牧草自体を変えてしまうこと。
「もったいない!」と思われるかもしれませんが、うさぎの健康には変えられません。
1番刈りか2番刈りなどはもちろん、牧草のメーカーを変えてみるのも効果的です。
こればかりはうさぎ次第。
飼い主側が、試行錯誤を繰り返していくしかありません。

大変だけど、頑張って探っていきましょう

美味しい牧草しか食べないわよ
環境や与え方に原因がある
牧草の「出し方」や「保存状態」が悪いと、うさぎは興味を持たないことがあります。
うさぎは非常に繊細な生き物です。
たとえば、湿気やにおいの変化、置き場所の微妙な違いでも、牧草を避けてしまうことがあります。
- 湿気でしけっていないか?(湿った牧草はカビの危険も)
- 風通しの悪い袋に入れっぱなしになっていないか?
- 香りが飛んでしまっていないか?
- 牧草入れが使いにくいなど、物理的に食べにくくなっていないか?
このように、与える牧草そのものではなく、環境面がボトルネックになっている場合もあります。
私の家では、うさぎをサークルの中で半放し飼いにしています。
牧草はケージの中にしか置いていなかったのですが、それだとあまり食べてくれないことに気付きました。
うちのうさぎは超ズボラなので、ケージの段差を上るのが面倒だったのだと思います。
そこで、100均で買ってきた書類トレーに入れた牧草を、サークル内に置いてみました。
すると以前よりも格段に牧草を食べてくれるようになりました。
その様子がこちらの画像(我が家のうさぎ)です。

こうした例のように、「牧草を食べる環境が整っているか?」改めて考えてみるといいかもしれません。

いろいろ工夫してみるのも大事だね

食べにくいとめんどくさいのよね
健康や体調不良が関係している
突然まったく食べなくなった場合は、まず体調不良を疑ってください。
うさぎは不調を隠す習性があります。
そのため、あまりにも食べない場合、「ただの気まぐれ」では済まされないことも…
特に注意すべき症状には以下があります。
- 不正咬合(ふせいこうごう)
歯が伸びすぎて口の中に傷がついたり、痛みで食べられなくなっている場合。
- うっ滞(腸の動きが止まる状態)
お腹の張り、元気がない、うんちが少ないなどのサインが見られる場合。
ペレットだけ食べている場合であっても、体調不良の可能性があります。
「食べないのは牧草だけだから」と思わず、早めに受診することをおすすめします。
牧草を食べない時間が長引くと、さまざまな不調を起こしてしまう可能性があるからです。

おかしいな、と感じたらすぐに動物病院へ
飼い主さん側の工夫不足?
飼い主のちょっとした習慣が、牧草離れを加速させているかもしれません。
「おやつやペレットを先にあげてしまって、牧草に見向きもしない」
「食べないからといって、すぐに別のごはんを与えてしまう」
このような行動を無意識に続けていると、うさぎは“牧草を食べなくてもいい”という学習をしてしまいます。
- おやつ・ペレットを与えすぎている
- 食べないことを諦めてしまっている
- 同じ種類の牧草しか試していない
- 牧草を食べる工夫をしていない
うさぎとの暮らしは「観察と試行錯誤の連続」です。
最初からうまくいかなくても、いろいろ試す中で少しずつ改善するものです。
少し面倒かもしれませんが、いろいろな工夫を試してみることが大切です。
特にペレットやおやつの与えすぎには注意し、「牧草を食べたい」と思ってくれるような環境づくりを意識してみてください。
飼い主さんが諦めなければ、うさぎも牧草を食べてくれるようになるはずです。

可愛いので、ついおやつを与えてしまいますよね

おやつよこせ
うさぎが牧草を食べるようになる10の方法

「何をしても牧草を食べてくれない…」と悩んでいませんか?
実は、ちょっとした工夫をするだけで、うさぎが再び牧草に興味を持ってくれることはよくある話です。
ここでは、今日から実践できる具体的な方法を10選にまとめてご紹介します。
すぐできる対策ばかりですので、気になったものからぜひお試しください。
柔らかい牧草に変えてみる
うさぎの中には、チモシー1番刈りのような茎が硬い牧草が苦手な子もいます。
そんな場合は、2番刈りや3番刈りなどの柔らかい牧草に変えてみるのが有効です。
- 2番刈りは葉が多く、香りもマイルドで食いつきが良い傾向がある
- アルファルファは高カルシウムなので成長期や食が細い子向けに
牧草のパッケージに「柔らかタイプ」など書いてあるものを選ぶとよいかもしれません。
また、反対に固い牧草が好きな子もいるので、いろいろ試してみてください。
アルファルファは与えすぎないよう、あくまでもチモシーをメインに与えるようにしてください。
食べやすい位置に置いてみる
実は「牧草の置き場所」が意外と盲点になっていることがあります。
うさぎが無理な姿勢にならずに自然に食べられる高さ・位置を意識しましょう。
- ペレットや給水ボトルなどとの同線を意識して配置
- ケージ内なら目線の高さあたりに設置するのが理想的
我が家のうさぎはズボラなので、ケージだけではなくサークル内でも食べられるように牧草入れを設置しています。
同線を見直すだけで食べてくれるようになることもあります。
うさぎの目線になってみて、「何か引っかかる点はないか?」考えてみるのもよい方法です。

意外とこれで食べてくれました

動きたくないでし
牧草入れを変えてみる
うさぎにとって「食べやすい器」はとても大切です。
牧草入れの形状や素材が合わないだけで、牧草に口をつけなくなる子も少なくありません。
奥まで届きにくい深型や、金網タイプで足や鼻が当たりやすいものは、食べにくさやストレスの原因になります。
- 食べやすい浅型タイプや、自然に顔を突っ込めるバスケット型がおすすめ
- 取り外ししやすく掃除が簡単なものを選ぶと、衛生面も◎
- 牧草がこぼれすぎず、かつ詰め込みすぎない構造が理想的
うさぎの食べ方のクセや体格に合わせて、いくつかの牧草入れを試してみるのもよい方法です。
「牧草入れを変えたら急に食べるようになった!」というケースも珍しくありません。

うーちゃんがこのケースでした

そうだったかしら
他の種類の牧草を混ぜてみる
うさぎにも好みがあります。
一種類だけでなく、嗜好性の高い牧草をブレンドして与えてみるのもひとつの方法です。
香りや味に変化が出て、食いつきが良くなる場合があります。
- チモシー1番刈り × オーツヘイ
- チモシー1番刈り × アルファルファ
- 香りの強い牧草と淡泊な牧草を組み合わせる
などなど…
ただし、チモシー以外の牧草はあくまでも補助的に。
チモシーを食べてもらう起爆剤になるような量にとどめることが大切です。
ふりかけや乾燥野菜をトッピング
「におい」や「味の変化」が刺激になって、牧草を食べてくれることがあります。
ふりかけや代わりに、乾燥ニンジン・乾燥りんごなどのトッピングを試してみましょう。
- トッピングはあくまで補助的に
- 与えすぎると主役がそちらになってしまう
こちらも、チモシーを食べてもらう程度の起爆剤程度にとどめることが大切です。
香りに食いついて、チモシーも一緒に食べてくれる可能性があります。

意外とこれで食べてくれることも
ペレットよりも牧草を先に与える
うさぎは嗜好性の高いペレットがあると、どうしてもそちらを優先してしまう傾向があります。
そのため、先に牧草を与えておき、牧草をしっかり食べてからペレットを出すという順番が効果的です。
- 朝や夕方など、食事時間の最初に新鮮な牧草をたっぷり用意
- ある程度食べ終わってから、少量のペレットを与える
- 「牧草を食べないとペレットが出てこない」と覚えてもらう工夫にもなります
この方法を習慣づけることで、「牧草が主食」という意識を自然と持ってもらうことができます。

あくまでも牧草をメインに食べてもらいましょう
生牧草を試してみる
乾燥牧草に興味を示さないうさぎも、フレッシュな生牧草なら目の色を変えて食べることがあります。
春や秋にネット通販やイベントで手に入ることもあるので、試してみる価値ありです。
注意点としては、以下のとおりです。
- 傷みやすいので冷蔵保存をする
- 消化のリズムが変わるので少量ずつ試す
ペットショップやホームセンターでも生牧草の取り扱いがある場合があります。
お近くにない場合、通販サイトなどで購入すると手軽です。
また、その子によっては体に合わない場合があります。
私の家のうさぎは生の野菜などを与えるとお腹が緩くなりやすいので、与えないようにしています。
「うちの子」に合うかどうか、まずは少しずつ試してみることをおすすめいたします。

うーちゃんはなんでも食べれるけどね

うさぎよるのよね

あたいは生が苦手なんでし
一緒に遊びながら興味を引く
うさぎは好奇心が旺盛。
遊びながら牧草に触れさせることで、「これは食べ物だ!」と再認識する場合もあります。
- トンネルの中に牧草を忍ばせる
- ダンボールに穴を開けて中に牧草を詰める
このように、遊びの延長で食べてくれる場合も。
また、自発的には食べなくても、遊びの延長で口元に持っていってあげると食べてくれる場合があります。
我が家のうさぎは、口元に牧草を追っていくと渋々といった様子で食べてくれます(笑)

ふーちゃんは手であげると食べてくれるよね

仕方なく食べるんでし
家の中の湿度や匂いに配慮する
牧草は湿気とにおいに非常に敏感です。
湿度が高いとカビが生えたり、香りが飛んでしまったりして、うさぎの食欲が落ちる原因に。
- 梅雨や冬場は除湿機やエアコンのドライ機能を使う
- 牧草の保存は密閉容器+乾燥剤が基本
うさぎはとってもグルメ。
牧草が新鮮でないと、食べてくれるどころか見向きもされないことも。
牧草の管理には気を配り、ときには思いきって牧草をすべて交換するのもひとつの方法です。
大切なのは、うさぎが自分で好みの牧草を選べるようにすること。
新鮮な牧草から好みのものを選べるように、古くなったら交換するようにしてください。

うーちゃんもグルメだよね

古い牧草は食べたくないのよ
ペレットやおやつの量を見直す
ペレットやおやつでお腹がいっぱいだと、牧草を食べてもらいにくくなります。
「お腹が空いたタイミング」で牧草を与えることで、興味を持たせる作戦です。
改めて、以下を確認してみるのも有効な手段です。
- ペレットの量を改めて調整する
- おやつを与えすぎていないか?再確認
- 代わりに牧草を食べ放題に!
うさぎの主食はあくまでも牧草。
ペレットは補助的な存在なので、牧草を食べない場合は与えすぎている可能性があります。
また、ペレットの適量はその子によっても違います。
そのため、おやつやペレットの量を見直してみるのも効果的です。

お腹がいっぱいだと牧草は後回しになりがちです
それでもうさぎが牧草を食べない場合

どんなに工夫をしても牧草を食べない場合、単なる好き嫌いではなく、体調不良のサインかもしれません。
うさぎは体調の変化を隠す習性があるため、気付いたときには状態が悪化していることも…
ここでは、受診すべきタイミングと、日頃からチェックすべきポイントについて解説します。
こんなときは迷わず受診を
以下のような症状が見られる場合は、すぐにうさぎ専門の動物病院に相談することをおすすめします。
- 牧草だけでなくペレットやおやつもまったく口にしない
- 便が出ていない、または極端に少ない・小さい
- じっとしていて元気がない、動きが鈍い
- 食べようとするが、途中でやめる・口をくちゃくちゃ動かす
- よだれが出ていたり、歯ぎしりをしている
これらの症状は、うっ滞(腸の動きが止まる状態)や不正咬合(歯並びの異常)など、命に関わるトラブルの可能性があります。
「様子を見よう」は、うさぎの場合はリスクが高いため、迷ったらすぐ受診が原則です。

健康診断にもなるので、迷わず受診しましょう
普段からチェックすべきポイント
深刻な体調不良になる前に気付くためには、日頃の観察がとても大切です。
次のような項目を、毎日ルーティンとしてチェックしておくと安心です。
- 歯の伸び方や形
不正咬合は徐々に進行します。
口元の変化に注意。
- 便の大きさと量
健康なうさぎの便は丸くてしっかりした形。
小さくなってきたら要注意。
- 食べるスピードや量
いつもと違うタイミングや食べ方になっていないか?
食べるスピードや量もチェック。
うさぎはデリケートな生き物だからこそ、「なんとなく元気がないかも」も立派な受診理由です。
早期発見・早期対応を心がけることで、大事に至る前にケアすることができます。

受診を迷っている間に悪化したら大変です
うさぎに合った牧草の選び方

「うちの子、牧草を全然食べてくれない…」
そう悩む飼い主さんの中には、牧草の種類の違いを知らなかったという方も少なくありません。
うさぎが喜んで食べるかどうかは、実は「選び方」にかかっていることも。
ここでは、初心者の方でも分かりやすく、うさぎに合った牧草の選び方をご紹介します。
チモシーと牧草の違いって?
「チモシー=牧草」と思っている方も多いですが、チモシーは数ある牧草のうちの一種にすぎません。
牧草には、チモシーのほかにもアルファルファやイタリアングラスなどさまざまな種類があります。
その中でもチモシーは、高繊維・低カロリーで歯や腸の健康を支える特性から、日本でのうさぎ飼育では主食としての地位を確立しています。
つまり、いろいろな牧草がある中で、うさぎの健康を守る「基本」はチモシー。
他の牧草は、好みに応じた補助的な選択肢と捉えると良いでしょう。
1番刈り・2番刈り・アルファルファの特徴
牧草は「刈り取る時期」によって、以下のように分類されます。
- 1番刈りチモシー
茎が太くて繊維質が豊富。
歯の健康維持に最適。
ただし、硬めなので好き嫌いが出やすいです。
- 2番刈りチモシー
葉が多くて柔らかめ。
食いつきは良いが、繊維量はやや少なめ。
食べ慣れない子や高齢うさぎにおすすめ。
- アルファルファ
高たんぱく・高カルシウム。
栄養価が高いため、成長期の子うさぎ向け。
大人のうさぎには与えすぎに注意。

その子にあった牧草を選ぶのが大切なんだね
牧草の選び方のポイント
牧草選びで大切なのは、「誰にでも同じものを」ではなく、うさぎ一匹一匹の個性に合わせることです。
うさぎによって好みや体質が異なるため、合わない牧草を与え続けると、食べなくなったり、消化に悪影響が出たりする可能性があります。
そのため、うさぎに合った牧草を見極めることが大切です。
- 子うさぎ(~6か月):アルファルファ+チモシーのミックスが◎
- 成うさぎ(7か月~):チモシー中心。繊維量の多い1番刈りが基本。
- シニアうさぎ(5歳~):同じくチモシー中心で、食べやすさを優先し2番刈りなども選択肢に。
- 食が細い子:香りの強いフレッシュなチモシーを少量ずつ与える
- お腹が弱い子:繊維量の多い1番刈りで腸内環境をサポート
- 偏食気味の子:数種類の牧草を混ぜて与えてみる
牧草はうさぎの「命の源」です。
いろいろ試して、その子にぴったり合う一品をぜひ見つけてあげてくださいね!
まとめ

うさぎが牧草を食べない原因に正しく対処しよう
うさぎが牧草を食べないときは、体調や好み、環境などさまざまな原因が考えられます。
まずは健康状態を確認し、問題がない場合は牧草の種類や与え方を見直してみましょう。
焦らず、うさぎのペースに寄り添いながら工夫を続けることが大切です。
牧草は健康を支える大切な食べ物。
今回の記事が、少しでも飼い主さんとうさぎの毎日をサポートできたら嬉しいです!