うさぎって、何を食べたらいけないの?

実は意外とNGな食べ物が多いんです
うさぎはとても繊細な動物。
人間には無害な食べ物でも体調を崩したり、命に関わることさえあります。
この記事では、うさぎに絶対に与えてはいけない食べ物を【野菜・果物・植物など】ジャンル別に網羅。
初心者の方がついやってしまいがちな「うっかり誤食」も防げるよう、具体例つきでわかりやすく解説します!
「これは大丈夫かな?」と迷ったときのチェックリストとしても活用できます!
大切なうさぎの健康を守るために、ぜひ最後までご覧ください。
食べてはいけないものを知る重要性

うさぎの健康を守るうえで、重要なこと。
それは、「与えていい食べ物」と「絶対に避けるべき食べ物」の線引きを正しく理解することです。
誤った認識で与えた食べ物が、うさぎの体に深刻な影響を及ぼすことがあるからです。
ではなぜ、食の管理が命に関わる問題になり得るのでしょうか。
この章では、うさぎの身体的な特徴とともに丁寧に解説していきます!
うさぎの消化器官はとてもデリケート
まず大前提として、うさぎの体は草食動物として特化しています。
つまり、人間や犬猫とはまったく異なる仕組みで動いています。
特に消化器官はとても繊細で、ちょっとした食材の違いでも体調を崩すことがあるのです。
うさぎは「盲腸発酵」と呼ばれる仕組みで栄養を吸収しています。
これは、草などの繊維質を腸内で発酵させることでエネルギーに変える方法で、非常に複雑でバランスが崩れやすいのが特徴です。
そのため、野菜や果物の種類によっては腸内環境を乱してしまいます。
下痢や食欲不振、最悪の場合は腸閉塞といった命に関わる症状を引き起こすこともあります。
「ちょっとなら大丈夫」が命取りに
少しだけならいいだろう
前にも食べたけど平気だったから
そうした油断が、うさぎにとっては非常に危険です。
たとえば、ネギ類やじゃがいもなど、うさぎにとって毒性のある食べ物。
これらはたとえ微量であっても、体が小さいうさぎには大きな負担になりかねません。
特に注意したいのは、以下のようなケースです。
- 子どもがうさぎにお菓子をあげてしまった
- 観葉植物をかじってしまった
- 台所に落ちていた食材を拾い食いした
いかがでしょうか?
どの例も十分に有り得そうですよね…
こうした「うっかり事故」が起きないよう、普段から与えてはいけないものを把握しておくことが大切です。

日頃から気をつけることが大切なんだね

私たち、うっかり口にしてしまうこともあるかも

だから見守りお願いね
与えるのを迷ったら必ず調べてから
この記事では、代表的な「うさぎに与えてはいけないもの」をご紹介しています。
しかし、ここに書かれていないからといって、必ずしも安全だとは判断しないでください。
うさぎはとても繊細な生き物です。
人間にとっては何気ない食べ物でも、うさぎにとっては大きな負担になることがあります。
そこで、筆者からのお願いです。
初めて与える野菜や果物、草花などは、必ず事前に「うさぎに与えても大丈夫なものかどうか」を調べてからにしてください。
また、次のような点にも気を付けていただけると安心です。
- 噂などではなく、信頼できる情報源で確認する
- 少しでも不安が残るものは「与えない」という選択をする
- うさぎの健康第一で、慎重に判断する
あなたの大切な家族であるうさぎさんが、ずっと元気で暮らせるように。
飼い主さんの「ちょっと気を付けてあげる気持ち」が、なによりの予防になるのです。

飼育本などであらためて確認するのも◎
うさぎが食べてはいけない野菜・果物

うさぎは野菜や果物が大好き。
しかし、すべての野菜や果物が安全というわけではありません。
中には、命に関わるほど危険な食材も含まれています。
飼い主さんの「ちょっとだけ」の油断が、大きな事故につながることも…
ここでは、うさぎに与えてはいけない野菜や果物、与える量や頻度に注意が必要なものについてご紹介します。
食べてはいけない野菜

以下の野菜は、うさぎにとって毒性があったり、消化に非常に悪いです。
そのため、絶対に与えてはいけません。
- ネギ類
- イモ類
- 豆類
- ニラ・ニンニク
- トマトの葉・茎
- ルバーブ
熟したトマトの実は食べられますが、葉や茎には「トマチン」という有毒成分が含まれています。
また、未熟な果実にも毒性があるので、与える際には十分に注意する必要があります。

野菜だから全部OKとは限らないんだね
食べてはいけない果物

果物はうさぎにとっておやつ的な存在ですが、中には体に悪影響を及ぼすものもあります。
以下は特に注意が必要です。
- アボカド
- 柑橘類
- ナッツ類
- ぶどう
- りんごの種
ぶどうについては賛否ありますが、消化不良や腎臓への影響が報告されており、与えない方が無難でしょう。
りんごの果実自体は少量なら問題ありません。
しかし、種にはシアンという物質が含まれているため、必ず取り除いてから与えてください。

果物は見落としがちなので注意が必要です

うさぎも果物好きな子が多いからね
与えすぎ注意な野菜・果物

以下の野菜や果物は、少量であれば与えても問題ないことが多いです。
しかし、過剰に摂取すると健康を害する可能性があります。
- にんじん
うさぎのイメージが強い野菜ですが、糖分が多いため与えすぎると肥満の原因になります。
おやつ感覚で、少量を週に数回程度にとどめましょう。
- ほうれん草
シュウ酸を多く含んでおり、尿路結石や腎不全のリスクが高まるため、与える頻度は控えめに。
生ではなく、茹でて水にさらすとシュウ酸を減らすことができますが、それでも少量が原則です。
- 果物全般
甘くておいしい果物は糖分が高いものが多く、虫歯や肥満の原因になります。
果物は週に1~2回、ごく少量(親指の先ほどの量)を目安にしましょう。

うさぎの主食は…

あくまでも牧草でし
うさぎが食べてはいけない草花

うさぎは草食動物だから、「外に生えている草なら何でも食べられるのでは?」と思ってしまいがち。
しかし、自然に生えている草花の中にも、強い毒性を持つものが多数存在します。
誤って口にしてしまえば中毒症状を引き起こしたり、最悪の場合は命に関わるケースも…
ここでは、うさぎにとって危険な野草や草花を紹介しながら、特に注意すべきポイントについても解説します。
代表的な毒性植物

以下は、うさぎに絶対に与えてはいけない野草・草花の一例です。
家庭の庭や公園、野原などでよく見かける植物も含まれており、油断は禁物です。
- ヒガンバナ
- スイセン
- スズラン
- アサガオ
- パンジー
- ワラビ
- アジサイ
- アヤメ
- チューリップ
- シャクナゲ
これらの植物は見た目が美しいものも多く、うっかりうさぎが口にしてしまいやすい点にも注意が必要です。

基本的に近づけないことが大切です
庭先を使用する際の注意点
うさぎ飼い主さんの中には、庭先などにうさぎを放したい方もいるのではないでしょうか。
しかし、外の環境には見えないリスクが潜んでいます。
外の環境を使う際は、以下の点をしっかり押さえておきましょう。
- 草の採取や栽培は自己判断しない
「自然のもの=安全」ではありません。
うさぎに適した野草以外は採取しない、または信頼できる情報をもとに確認してから。
- 庭やベランダでの植物管理も要注意
ガーデニングで育てている草花の中にも毒性植物が紛れていることがあります。
育てている植物がうさぎに安全かどうか、事前に調べておくことが大切です。
- 草花のリストと写真を手元に用意
安全か迷ったときのために、うさぎに有害な植物の写真付きリストを確認しておくと安心です。
スマホで一覧を保存しておくのもおすすめです。
自然を取り入れる育て方は、上手に行えばうさぎとの生活をより豊かにしてくれます。
しかしその分、飼い主の知識と注意力が重要になってきます。
室内でも観葉植物には注意!

室内飼育のうさぎにとって、リビングや部屋に置かれた観葉植物はまさに“落とし穴”です。
見た目が美しくインテリアにもなる観葉植物。
ですが、多くの種類がうさぎにとって有害または毒性を持っていることをご存じでしょうか?
ここでは、特に注意すべき観葉植物と、うさぎが誤って口にしないための安全対策、そして万が一のときの対処法についてお伝えします。
うさぎに毒となる観葉植物

以下は、うさぎが口にしてはいけない代表的な観葉植物です。
これらは一般家庭によく置かれているものばかりで、無意識に危険を招いてしまうことも。
- ポトス
- アイビー
- ポインセチア
- アンスリウム
- ディフェンバキア
- モンステラ
- サンセベリア
- アロエ
こうした植物は見た目に危険性が分かりにくいものばかり。
そのため、油断するとうさぎが遊びの延長でかじってしまうケースも少なくありません。
全ての観葉植物がうさぎにとって危険というわけではありませんが、基本的には近づけない方が安全です。

緑があると映えるけど、安全第一だね!

間違えてかじったら大変よね
部屋んぽ時の安全対策
うさぎの「部屋んぽ」を安全に行うには、植物の配置や環境設定に細心の注意を払う必要があります。
具体的には、以下の対策を徹底するようにしてください。
- 観葉植物は手の届かない場所に移動
高い棚の上に置くか、別室で管理するのがベスト。
基本的には目を離さないようにしてください。
- 床に置かない、吊るし型も要注意
うさぎはジャンプや立ち上がりが得意。
少しの高さでも届く可能性があります。
- 土の誤食にも注意
観葉植物の土は肥料や薬剤が混ざっていることもあります。
鉢を布などで覆う、土の露出を防ぐといった工夫も効果的です。
部屋んぽはストレス解消や運動にもなる大切な時間。
環境に危険なものが潜んでいないか、事前にチェックする習慣をつけることが大切です。
部屋んぽにつては、こちらの記事で詳しく解説しています!
誤って食べた場合の対処法
どんなに注意していても、うさぎが観葉植物をかじってしまうことはあります。
そんなときは、慌てずに冷静に対応することが何より大切です。
- 食べた植物の種類を確認
どの植物をどれだけ食べたのかを正確に把握しましょう。
可能であれば植物の写真を撮っておくと、病院での説明にも役立ちます。
- すぐに動物病院へ連絡・受診
うさぎは体が小さく、少量の毒でも深刻な症状を引き起こす可能性があります。
早めの処置が命を救います。
- 受診時に伝えるべきポイント
- 植物の名前(分からなければ写真)
- 摂取した時間・量の目安
- うさぎの様子(吐く、うずくまる、食欲がないなど)
「何もなかったから大丈夫」は禁物です。
植物によっては時間差で症状が出る場合もあります。
症状が出ていなくても油断せず、必ず動物病院を受診するようにしましょう。
人間の食べ物・嗜好品にも要注意!

つい「少しだけなら…」という気持ちで、人間の食べ物をうさぎに与えてしまう方もいるかもしれません。
しかし、それはとても危険です。
うさぎは人間とはまったく異なる消化システムを持っています。
そのため、人にとって安全な食べ物でも、うさぎにとっては命にかかわることもあります。
ここでは特に避けるべき食品と、意外と盲点になりがちな“うさぎ用おやつ”について解説します。
食べてはいけない人の食べ物

うさぎが食べると中毒症状や健康被害を引き起こす食品は、家庭内に多く存在します。
以下は特に注意すべきものです。
- チョコレート
- コーヒー・お茶(カフェイン類)
- 加工食品(お菓子・スナック類など)
- パンや麺類などの炭水化物
うさぎは草食動物なので、基本的には繊維質を中心とした食生活が最も健康的です。
人間と同じ感覚で与えることは、絶対に避けるべきだと覚えておきましょう。
また、小さなお子さんがいる場合も、間違って与えないようにすることが大切です。
「うさぎ用おやつ」にも注意
「ペットショップで売っているから大丈夫」と思われがちの、うさぎ用のおやつ。
しかし、その中にも注意すべき製品はあります。
うさぎにとって「安心・安全」と思われがちな物の中に、意外なリスクが潜んでいることも少なくありません。
実際にパッケージを見ると、以下のような場合も…
- 砂糖やはちみつ、ブドウ糖が含まれている
- 香料・着色料などの添加物が使われている
- 穀物や果物が中心で、繊維質が少ない
こうした成分は、嗜好性は高くても、健康には必ずしも良くありません。
特に糖分の摂りすぎは、肥満や歯の病気の原因になります。
そこまで神経質になる必要はありませんが、与えすぎは万病のもと。
このようなおやつは、あくまでもコミュニケーションやご褒美に留める形が無難です。
与える際には、あくまでも「量と頻度」を意識してあげてください。
うさぎのためにも、健康に負担をかけない選び方と与え方を心がけることが大切です。

可愛いからあげたくなるけど、あげすぎ注意…

おやつ、好きなのよね

あたいも
もしも食べてしまったら?対応法

「ほんの少し、目を離した隙に食べてしまった…」
そんな誤食のトラブルは、どんな飼い主さんにも起こり得ます。
うさぎは静かに、そして素早く動くため、室内での「うっかり誤食」は決して珍しくありません。
大切なのは、慌てずに冷静に対処すること。
ここでは、誤食してしまった場合の具体的な対処法を、順を追って解説します。
すぐに確認すべき症状
誤食から時間が経たないうちに、体に異変が現れることがあります。
以下のような様子が見られたら、すぐに動物病院へ連絡してください。
- 食べ物に全く興味を示さない
- うずくまって動かない
- 呼吸が荒い、あるいは不規則
- よだれを垂らしている
- 体をブルブル震わせている
- けいれん・ふらつき
- 排泄が極端に少ない、または全くない
特に「食べない」「排泄しない」というのは、うさぎにとって非常に危険なサインです。
消化器の動きが止まると、命に関わるケースもあります。
異常が見られたら、どうか躊躇せずに動物病院を受診するようにしてください。
動物病院に伝えるべき情報
実際に診察を受けるときには、できるだけ正確な情報を伝えることが早期対応に繋がります。
以下の情報はmあらかじめメモにまとめておくと安心です。
- 誤って食べたものの名前(商品名・植物名など)
- 食べた量(おおよそでOK)
- 食べた時間(いつ頃か)
- 現在のうさぎの様子(行動・排泄・食欲など)
- うさぎの基本情報(年齢、性別、既往歴)
できればパッケージや植物の写真をスマホで見せると、より正確な診断につながります。
また、日頃から訪問する動物病院を決めておくとより安心です。
動物病院の中でも、うさぎを診られる獣医師は限られています。
万が一の誤食に備えて、病院をあらかじめ調べておくことが、最も重要な“事前の備え”になります。
「何かあったらここに電話する」という緊急連絡先を手元に控えておくことで、焦らずに対応できます。
やってはいけない対処
うさぎが誤食したときに、間違った対処をしてしまうのは大変危険です。
良かれと思ってやっても、かえって症状を悪化させてしまう場合があるためです。
特に、以下のような対応は避けるようにしてください。
- 無理に吐かせようとする
うさぎは犬や猫のように「吐く」という行為ができません。
無理に口に手を入れるのも危険です。
- 自己判断で薬を与える
人間用や犬猫用の薬は、うさぎにとっては有害です。
お薬は、必ず獣医師から処方されたものを与えてください。
- ネットの情報だけで様子見する
似たようなケースに見えても、様子見はNG。
うさぎの体調や体質によってリスクは大きく異なります。
- 「元気そうだから大丈夫」と放置する
うさぎは本能的に弱っていることを隠す動物です。
症状が出る頃には重症になっていることも…
もし誤食をしてしまったら、その時点で速やかに信頼できる動物病院へ!
受診して何も異常がなくても、うさぎの健康診断ができたと思えば安心です。
どうか自己判断はせず、何かあったら必ず動物病院へかかるようにお願いいたします。

健康診断もできるので安心です
まとめ

うさぎが食べてはいけないものは意外に多い
うさぎにとって「食べてはいけないもの」は意外と多く、身近な食材やおやつでも注意が必要です。
大切なのは、「少しくらい大丈夫だろう」と思わず、事前に調べて与えること。
今回ご紹介した内容を参考に、うさぎが健康で長生きできるようサポートしてあげてください。
あなたがうさぎと一緒に健康な毎日を送れるよう、心から願っています!