念願のうさぎをお迎えしたけど、どうしたらいいのか分からない…
初日は特に、どんな風に接するのが正解なのか心配になりますよね。
実際、私もうさぎを初めてお迎えしたばかりの頃は不安で仕方ありませんでした。
この記事では、飼育初心者の方がうさぎと安心して過ごすためのポイントを詳しくお伝えします。
疑問や不安を解消して、うさぎとの充実した新生活をスタートさせましょう!
必要な準備と環境づくり

お迎え初日までに揃えておくべきもの
うさぎをお迎えするのに必要なアイテムは次の通りです。
お迎え当日になって「あれがない、これがない!」となったら大変です。
慌てないためにも、きちんと揃っているか確認しておきましょう。
- ケージ
- トイレやペットシーツ
- 水飲みボトル
- 食器
- 牧草とペレット
- 隠れ家またはケージを覆える布
- 移動用キャリー
隠れ家を布で作る場合はかける位置を調整して、うさぎの様子を見ながら最適な場所を探してみてください。
通気性を損なわないよう、覆い方にはご注意を。
また、うさぎの中には明るい場所の方が好きな子もいます。
私の家のうさぎも、お迎え当初はケージを布で覆って巣穴のように暗くしていました。
しかしわざわざ人の気配のする明るいところまで移動してきたので、一部分だけを覆う形にしました。
うさぎによって好ましい環境は異なるので、「うちの子」に合った環境づくりを模索してみてください。

今でもふーちゃんは明るいところが好きだよね

でし!
温湿度管理とケージの設置場所
次に、うさぎをお迎えできる環境が整っているか確認してみましょう。
うさぎが快適に過ごせるのは、次のような環境です。
温度・湿度
- 温度18℃~24℃
- 湿度40%~60%
設置場所のポイント
- 人の出入りが多すぎない場所
- エアコンの風が直接当たらない場所
- 床が安定している場所
我が家は温度と湿度が表示される時計を、ケージの上に設置しています。

機能がシンプルであれば1000円台から購入できるのでおすすめです
初心者がやりがちなNG例5選

お迎え初日はうさぎにとって大きな環境変化です。
せっかく満を持してお迎えしても、接し方を間違えてしまうとうさぎも体調を崩してしまいます。
うさぎ初心者が思わずしてしまいがちなNG例と、その対策方法をご紹介します。
無理に触ろうとする
- 初日から触れ合おうと手を差し出す
- いきなり慣れさせようとして抱っこする
- 最初の24時間はケージの中でそっとしておく
- 触れるのはうさぎが自分から寄ってきたタイミングにする
急に食事を変える
- 牧草やペレットを初日から新しいものに切り替える
- おやつをあげて気を引こうとする
- お迎え前の環境で使用されていたペレットを用意し、最低1週間は同じものを与える
- 新しいペレットへの切り替えは、少量ずつ混ぜながら2週間以上かけて行う
温湿度管理を怠る
- 室温や湿度に気を付けないで過ごす
- 直射日光やエアコンの風を直接当ててしまう
- 温湿度計を設置し、適切な環境になっているか定期的にチェックする
- ケージや、うさぎの飼育スペースを適切な場所に設置する
お風呂に入れる
- キレイにしようとしてお湯に入れる
- 耳や被毛など体を濡らしてしまう
- うさぎは自分で毛づくろいをするので、基本的に濡らさない
- 体にフンがついてしまったときなど、やむを得ない場合は優しく拭き取る
大きな声や音を出す
- うさぎの気を引こうとして大きな声で名前を呼ぶ
- テレビの音声や足音、扉の開閉で大きな音を立てる
- 家族全員で静かな環境を心がける
- なるべく物音を立てないよう配慮する
お迎え直後に注意すべき症状

環境の変化により、うさぎは様々なストレスを感じやすい時期です。
早期発見・早期対応が大切なため、以下のポイントをしっかり押さえておきましょう。
体調不良を見逃さないためのポイント
健康状態を把握するため、お迎え初日から以下の項目を定期的にチェックすることをおすすめします。
食欲不振
- 牧草に全く手をつけない
- ペレットを極端に残す
- 水を飲んでいる様子が見られない
- 別の牧草を少量ずつ試してみる
- 新鮮な水に交換する
- 12時間以上食べない場合は病院へ
排泄物の異常
- 便が極端に小さい
- 柔らかすぎる、または硬すぎる
- 12時間以上排泄がない
- 排泄物の写真を撮って記録する
- 新鮮な牧草を多めに用意する
- 症状が改善しない場合は受診する
その他の警戒すべきサイン
- 体を丸めたまま動かない
- 呼吸が速い、または荒い
- 耳を下げたままの状態が続く
- 目が半開きになっている
- 静かな環境を維持する
- 適切な室温・湿度を保つ
- 症状が長く続く場合は獣医師に相談する
信頼できる動物病院の選び方
何かあったときのために備えておくことも大切です。
緊急時に備えて、以下のポイントを参考に動物病院を選んでおきましょう。
選ぶ際の重要なポイント
- うさぎの診療実績があるかどうか
エキゾチックアニマルを診られる医師がいるか、専門的な設備が整っているかなど。
- 通いやすい病院かどうか
なるべく自宅から近い距離にある、夜間や休日の救急対応が可能など。
- コミュニケーションを図りやすいか
丁寧な説明をしてくれるか、予防医療についても相談できるかどうかなど。
基本的な診療費用や予約の必要性、緊急時の連絡方法など、事前に確認しておくとより安心です。
なお、うさぎの具合が悪くなったときのために移動用キャリーを常に用意しておくことをおすすめします。
病院までのルートもあらかじめ確認しておくと、緊急時にも慌てずに済みます。
うさぎの異変に気を付ける
初心者の方は、うさぎの微妙な変化を見逃してしまいがちです。
うさぎは体調が悪くても、敵に狙われないようそれを隠そうとする習性があります。
そのため、毎日の健康チェックはしっかりと行うことが重要です。
簡単な健康チェック方法
- 食事量のチェック(朝晩の2回)
- 排泄物の量と頻度
- 水の減り具合
食事量や排泄回数、特徴的な行動は日々書き留めておきましょう。
体重は週に1回程度測定し記録することで、異常の早期発見につながります。
写真を使った記録も有効です。
気になる症状や排泄物の状態も撮影しておけば、動物病院での診察時に役立つ場合があります。
これらの注意点を意識することで、うさぎの健康管理がより確実になります。
お迎え初日の過ごし方

新しい環境に慣れるには時間が必要です。
お迎え直後は、そっとケージに入れてあげます。
最低でも24時間はケージの中で自由に過ごさせましょう。
むやみに構ったりせず、食事と水が取れているか確認する程度にとどめます。
見守り方のコツ
遠くから静かに観察し、むやみに手を差し入れないことが大切です。
食事や排泄の様子は記録しておくと、後々振り返る際に役立ちます。
異常が見られたらすぐに対応できるよう、動物病院の連絡先は控えておきましょう。
うさぎの警戒心が解けるまで待つ
飼い主だけでなく、うさぎも新しい環境で緊張しています。
うさぎの気持ちに寄り添うような気持ちで、警戒心が解けるまでは腰を据えて待ちましょう。
警戒心が解けてきたサインとしては、以下のような仕草が挙げられます。
リラックスして横たわる、普通にペレットや牧草を食べる、ピンと立っていた耳が通常の状態に戻る…などなど。
これらの行動が見られるまでは、できるだけそっと見守ることを心がけてください。
お迎え初日から2日目の接し方

新しい家族を迎えた喜びで、つい世話を焼きすぎてしまいがちな時期です。
可愛い姿を見ていると構いたくなってしまいますよね。
しかし、この時期こそ必要最小限のお世話と見守りの姿勢が大切になります。
このような気持ちをグッと抑え、慌てずゆっくりと信頼関係を築いていきましょう。
必要最小限のお世話とは?
お迎え初日から2日目は、うさぎの様子を見ながら最小限のケアを心がけます。
基本的なお世話のポイント
- 新鮮な水を用意する
- 水の減り具合をそっと確認
- 汚れた場合はこっそり交換
- 食べやすい位置に置く
- 残量が少なくなったら静かに補充
- 今まで食べていた種類を継続
最小限に抑える理由
最小限にお世話を抑える理由は、うさぎのストレスを軽減するためです。
お迎え初日から2日目は、人の出入りや過度な世話がうさぎを緊張させてしまいます。
また、急激な環境の変化は、うさぎにとって負担になるため、できる限り避けることが大切です。
この時期は、うさぎ自身が新しい環境を探索し、慣れていく時間を確保することが最優先です。
そのため、ケアを最小限に留め、静かに見守る姿勢が求められます。
静かに見守る姿勢を保つ
うさぎは基本的に警戒心の強い動物です。
見守る際も、以下のポイントを意識してみてください。
うさぎの行動サイン
- しっぽを後ろに下げる
- 体を伸ばして横になる
- 鼻をゆっくりと動かす
- 体を丸めてじっと固まる
- 耳をピンと立てて音を集めている
- 隠れ家や暗い場所に逃げ込む
正しい観察方法
うさぎを観察する際は、適切な距離を保つことが大切です。
遠くから離れて観察し、じっと見つめすぎることや、急に動くといった行動は避けます。
観察する時間帯にも配慮が必要です。
うさぎが最も活動的になる朝や夕方に観察を行うと、自然な行動を把握しやすくなります。
一方で、昼間の時間帯はうさぎが昼寝をしていることが多いため、特に静かな環境を保つことが望ましいです。
夜間の観察はストレスを与えないよう、最小限にとどめるよう心がけましょう。
心がけたい接し方
うさぎとの接し方では、まずうさぎのペースを尊重し、焦らずに待つことが大切です。
静かな環境を整え、小さな優しい声で話しかけるようにしましょう。
ただし、必要以上に話しかけないよう注意してください。
家族全員で接し方のルールを共有し、小さな子供には適切な接し方を教えることも重要です。
また、来客は控えめにして安心できる環境を維持してください。
この期間を丁寧に過ごすことで、うさぎとの信頼関係が次第に築けていきます。
3日目以降には徐々に警戒が解け、うさぎ本来の性格が見えてくるはずです。

どんな子なのかな?と観察するのも、この期間の醍醐味ですね
3日目以降の接し方と信頼関係を築く方法

お迎えから3日目を迎え、うさぎも少しずつ環境に慣れ始める時期です。
ここからは、徐々にコミュニケーションを増やしていきましょう。
少しずつ飼い主に慣れてもらう
急激な変化は避けつつ、段階的にうさぎとの距離を縮めていきます。
優しく声をかけたり、おやつを与えることでゆっくりとコミュニケーションを図ります。
3日〜4日目
- 朝晩の挨拶から始める
- 決まった言葉を使う(「おはよう」「おやすみ」など)
- 柔らかく、優しいトーンを心がける
5日目以降
- 短く覚えやすい名前を選ぶ
- 食事の時など、機嫌の良い時に呼びかける
- 反応が良い時は優しく褒める
1週間目以降
- まず食器に入れて様子を見る
- うさぎが近寄ってきたら、手のひらに置く
- 徐々に指先から直接与える
初めは小さめで食べやすい固さのおやつを、少しずつ与えるようにしてください。
1日の適量を守り、たくさん与えすぎないように注意してください。
うさぎの性格を観察する
実は、うさぎにも人間のようにそれぞれ個性があります。
うさぎによって感じ方が違うので、その子に合った接し方を見つけることも大切です。
活発タイプ
- 特徴
活発タイプのうさぎは、よく動き回り、好奇心旺盛です。
人にも興味を示し、積極的に周囲を探索する傾向があります。
- 接し方
このタイプのうさぎには、十分な運動スペースを確保することが重要です。
知育玩具を用意して、遊びや刺激を与えます。
エネルギーを発散できる時間を毎日設けてあげるのも効果的です。
臆病タイプ
- 特徴
臆病タイプのうさぎは、物音に敏感で、人が近づくと隠れることが多いです。
警戒心が強く、新しい環境や人になじむのに時間がかかる場合があります。
- 接し方
このタイプのうさぎには、十分な時間をかけて少しずつアプローチすることが大切です。
静かな環境を保ち、隠れられる場所を多めに用意して、安心感を与えるよう心がけましょう。
マイペースタイプ
- 特徴
マイペースタイプのうさぎは、のんびりとした性格で、環境の変化にも強いです。
また、自分のペースを保つことを好むため、急かされるのを嫌がる傾向があります。
- 接し方
このタイプには、規則正しい生活リズムを作り、無理に何かをさせることは避けます。
ゆっくりとしたペースで接することで、リラックスした時間を過ごせるよう配慮しましょう。
甘えん坊タイプ
- 特徴
甘えん坊タイプのうさぎは、人に対して非常に愛着を示し、近くにいることを好みます。
触れられるのも好きで、なでられると安心したように目を細めることもあります。
- 接し方
このタイプのうさぎには、できるだけ多くのスキンシップを取るようにします。
一緒に過ごす時間を増やし、定期的になでてあげることで絆が深まります。
ただし、過剰な接触は避け、うさぎが一人で過ごす時間も大切にしましょう。
信頼関係を築くためのコツ
うさぎと信頼関係を築くには、一貫した行動が大切です。
毎日同じ時間に食事を与えたり、決まった言葉で呼びかけることで安心感を与えられます。
うさぎに触れ合いを強制するのは避け、自分から近寄ってくるのを待ちます。
抱っこは様子を観察しながら行い、嫌がる場合はすぐに中止してください。
こうした配慮を続けることで、うさぎとの信頼関係は自然と深まります。
焦らず、うさぎのペースに合わせることが何より大切です。
まとめ

うさぎのお迎え初日からしばらくは静かに見守ろう
うさぎをお迎えした初日は、これからの信頼関係を築くためにも重要なスタートラインです。
優しく見守り、安心感を与える接し方を心がけることが大切です。
特に初日は無理に触れ合わず、緊張しているうさぎに寄り添うような気持ちで接してあげてください。
皆さんが素敵なうさぎライフを送れるよう、心から願っています!