うさぎのケージって、どこに置けばいいの?
初めてうさぎを迎えるとき、ケージの置き場所をどうすればいいのか悩みますよね。
うさぎは可能な限り、その子の性格に合わせた環境作りが必要です。
また、飼育する住まいの条件によっても注意すべきポイントが変わってきます。
この記事では、うさぎの性格タイプ別、そして住まいの環境別に、より快適で安全な飼い方のポイントを分かりやすく解説します。
これからうさぎを迎える方も、一緒に暮らしている方も、最適な暮らし方を見つけるヒントにしてみてください!
うさぎにとって快適なケージの置き場所は?

うさぎをお迎えするにあたって、まず押さえておきたいのがケージを置く環境の整え方です。
ただ広いだけではダメ、静かすぎても不安を感じさせてしまう。
うさぎにとって安心・快適な場所とは、いくつかの条件が揃ってはじめて成立します。
この章では、うさぎが健康に過ごせるケージ周りの基本的な環境条件と、避けたい場所、さらに季節ごとの注意点まで丁寧に解説します!
快適なケージ環境の4つの基本条件
うさぎはとってもデリケートな動物。
環境のちょっとした変化にも敏感に反応するため、次の4点をしっかり整えてあげることが大切です。
- 温度管理(18〜24℃)
体温調整が苦手なうさぎにとって、極端な暑さ・寒さは命にかかわる問題です。
特に夏場は熱中症、冬場は低体温に要注意です。
- 湿度管理(40〜60%)
湿度が高すぎると不快に感じるだけでなく、雑菌やカビの原因にもなります。
除湿機や加湿器を併用すると良いでしょう。
- 騒音の少ない場所
うさぎの聴覚は非常に発達しており、人には聞こえない高周波音にも反応してしまいます。
テレビやスピーカーの近くは避けましょう。
- 適度な明るさと暗さ
直射日光が当たる場所や、逆にまったく光が届かない場所はNGです。
自然な昼夜のリズムを感じられる明るさが理想です。
温湿度管理には、デジタル時計を活用するのがおすすめです。
我が家では温湿度が分かるデジタル時計をケージの上に設置しています。

安価で買えるので検討してみてください
ケージ設置のNGな置き場所
うさぎの体調を損なわないためにも、次のような場所は避けるようにしてください。
- 直射日光が差し込む窓際
夏場はケージ内の温度が急上昇し、熱中症のリスクが高まります。
- エアコンの風が直接当たる場所
冷風・温風のどちらもストレスの原因になります。
- テレビや電子レンジの近く
音や振動に敏感なうさぎは、ストレスを感じやすくなります。
- 人の通り道の真横
落ち着けず、警戒心が高まり続けることで体調を崩すこともあります。
季節ごとの注意ポイントは?
うさぎは季節の変化にも非常に敏感です。
季節ごとの環境対策は、健康管理に直結します。
- 夏(6〜9月)
室温が25℃を超えると大変危険です。
エアコン+冷却グッズを併用し、涼しい空間を保ちましょう。
- 冬(12〜2月)
ケージの位置によっては冷気が溜まりやすくなります。
断熱マットやペットヒーターを検討しましょう。
- 梅雨(6〜7月)
湿気が多い時期は、ダニやカビが発生しやすくなります。
除湿+こまめな掃除が大切です。

季節ごとに環境を整えることも大切なんだね
【暮らし・間取り別】うさぎのケージの置き場所

うさぎのケージをどこに置くかは、住まいの間取りや暮らし方によって最適解が変わります。
大切なのは、飼い主の生活と、うさぎの快適さが両立する場所を選ぶことです。
この章では、代表的な暮らしのスタイル別に、うさぎにとって安心できるケージの置き場所を解説します!
ワンルームや1Kの場合
一人暮らしのコンパクトな空間はスペースが限られています。
その中で、「静かさ」と「生活動線」のバランスを取る必要があります。
生活音との適度な距離感を
ワンルームでは、ベッド・デスク・キッチン・テレビなどの生活エリアがすべて一室に収まっています。
そのため、次のような場所を意識すると良いでしょう。
- エアコンの風が直接当たらない壁際
- ベッドやキッチンから少し離れた静かなコーナー
- 直射日光が入らず、自然光が穏やかに入る位置
部屋の角など落ち着ける「巣」感のある場所を選ぶと、うさぎも安心しやすくなります。
ワンルームの場合、キッチンの近くは特に避けるようにしてください。
料理の際の匂いや音などが、うさぎによっては大きなストレスとなる場合があります。
私の家の先代うさぎは、食べ物の匂いがとても苦手でした。
少しでも匂いが残っていると、嫌がってケージに飛び込んでしまう有様でした。
今一緒に暮らしているうさぎはあまり匂いに敏感ではないので、個体差もあるかもしれません。

うーちゃんは特に匂いに敏感だったね

嫌なニオイはストレスの元よ
コンセントやコード類の対策も忘れずに
うさぎは「かじる習性」があるため、ケージの周辺にある電源コードや延長ケーブルには注意が必要です。
- コードをカバーなどで保護
- コンセント周りはサークルなどでブロック
- 電気製品はケージから距離を取る
感電事故は命に関わるリスクなので、最優先で対策しておきましょう。
ペットサークルなどで、うさぎの飼育スペースを事前に囲っておくのもおすすめです。
安価で買えるものも多いので、ぜひ検討してみてください。

壁紙やコンセントへのいたずら防止にもなります
ファミリー向けリビング中心
家族で暮らしているご家庭では、リビングを中心に過ごす時間が長い方も多いはずです。
うさぎは基本的に飼い主の気配を感じることを好む動物なので、リビングの一角は有力な選択肢です。
にぎやかすぎず、孤立もしない中間地点へ
理想的なのは、「家族の存在を感じながらも、落ち着ける場所」です。
たとえば次のような配置がおすすめです。
- ソファやテレビから少し離れた壁際
- リビングと隣室の境目あたり
- 視界に入りつつも、足音や話し声が響きにくい場所
また、お子さんがいる場合は「うさぎの休息時間」に無理に構わないような工夫も大切です。
うさぎがストレスを感じないよう、触れ合い方について、お子さんともしっかり相談しておくようにしましょう。
騒音・振動対策も忘れずに
家族が多いほど、音や振動が増えるのは自然なことです。
特に以下の点に注意しましょう。
- テレビやスピーカーから離す
- フローリングの足音対策としてマットを敷く
- 掃除機の使用タイミングにも気を配る
特に気を付けたいのが、テレビやスピーカーの音。
あまりにも大きな音にさらされると、うさぎも落ち着いて過ごせません。
うさぎが安心して過ごせるよう、家族全員で気を配ることが重要です。

大きな音はふーちゃんも苦手だよね

あんまり大きい音は嫌でし
在宅ワーク中心の生活
在宅ワークが当たり前になった今、うさぎのケージを自宅オフィスの近くに置きたいと考える方も多いでしょう。
近くにいることで癒し効果は抜群ですが、仕事への影響も考慮した配置が大切です。
ケージが近いことのメリットとデメリット
- かわいいうさぎの姿に日々癒される
- 体調の変化や異変にすぐ気づける
- ケージ掃除やお世話がスムーズ
- うさぎの生活音が作業に影響することも
- ビデオ会議に入ってしまう場合も
在宅ワーク空間におけるケージ設置の工夫
こうした「癒し」と「集中力」のバランスを取るためには、以下のような工夫が有効です。
- デスクのすぐ横は避け、少し距離を取る
- ケージに防音マットやカバーを使用する
- ビデオ会議中のカメラアングルやマイク音を事前にチェック
一時的に別の部屋に移動できるサブスペースを用意しておくと、来客や集中したい日にも柔軟に対応できます。
小さなお子さんがいるご家庭
うさぎと小さなお子さんが共に暮らす場合、うさぎにもお子さんにも安全な環境を整えることが最優先です。
誤飲・いたずら・怪我を防ぐために
うさぎのケージには、小さなお子さんが触れると危険なものが多くあります。
トイレ用品やコード、おやつの残りなどにも注意が必要です。
小さなお子さんがいる場合、次のようなリスクが考えられます。
- トイレ砂などの誤飲
- ケージを揺らす・開けるなどのいたずら
- 子どもが大声を出すことで、うさぎが驚く
これらのケースは、大人が気を付けることでほとんど防げるものです。
「子どもの行動範囲外」にケージを設置し、大人が目を離さないように心がけてください。
ケージと子どもの距離を取る導線設計
- ベビーゲートや柵で空間を区切る
- あえて目立たないコーナーに設置する
- 子どもが簡単には触れない場所を選ぶ
「見るだけ」「話しかけるだけ」の距離感を家庭内のルールとして教えていくことも、動物との良い関係づくりにつながります。

適切な距離感を保つことが、うさぎとお子さんのためにもなります
【性格別】うさぎに合ったケージの置き場所とは?

うさぎとひとことで言っても、その性格は十兎十色。
「うちの子はどんな性格かな?」と考えながら置き場所を選ぶことで、ストレスを減らし、より快適な暮らしを整えることができます。
ここでは、代表的な3つの性格タイプ別に、おすすめのケージ設置場所をご紹介します!
音や刺激に敏感な神経質タイプ
物音や人の気配にすぐ反応してしまう子には、“刺激が少ない静かな場所”が最優先です。
このタイプのうさぎは、静かに落ち着いて過ごせる環境を整えてあげる必要があります。
- 部屋の隅など、人の通り道から離れている場所
- 仕切りや家具で視界がある程度遮られる配置
- 市販の隠れ家や、ケージの半分に布をかけるのも◎
神経質なタイプのうさぎは、些細な物音や視覚的な変化にも敏感に反応してしまいます。
それが続くと、落ち着かずに常に緊張状態に…
長期的に見ると、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
したがって、「うさぎ目線で“ほっとできる空間”を作ってあげること」が大切です。
たとえば家具の配置で人の動線から外すなど、簡単な工夫でもぐっと快適になります!
人の気配が好きな甘えん坊タイプ
飼い主さんのそばが一番安心! そんな甘えん坊タイプには、リビングやダイニングの一角が最適です。
このタイプのうさぎは、人の存在を近くに感じられる場所でこそ、リラックスして過ごせます。
- テレビの音が直接響かないリビングの一角
- 人の気配がしなさすぎる場所は避ける
- 飼い主の目が届きやすい場所だと◎
人が集まる空間にケージを置くことで、うさぎも「仲間と一緒にいる」安心感を感じられます。
ただし、音や気温への配慮は必須です。
うるさすぎたり寒暖差が激しいと、かえってストレスになることもあります。
一緒に過ごす時間が増えることで、うさぎとの信頼関係もぐっと深まります!
私の家の場合はこのタイプなので、付かず離れずの絶妙な位置にケージを設置しています。
寂しがりやなので、すぐに触れ合うこともできる場所にしています。

ふーちゃんは甘えん坊だからね

人の気配が落ち着くんでし
活発で好奇心旺盛なタイプ
探検・運動大好きな子には、“自由に動ける場所が近くにあること”がポイントです。
このタイプのうさぎは、じっとしているのが苦手。
だからこそ、ケージのすぐそばに遊べるスペースが確保できると理想的です。
- サークルやフリースペースと隣接した位置
- 日中に人の出入りが少なく、安全に遊べる部屋
- トンネルなど、おもちゃの設置も◎
注意点としては、コードや観葉植物など、誤飲・かじり対策も万全にしておくこと。
また、サークルなどで常にスペースを確保するのが難しい場合は、部屋んぽの時間をしっかり確保すれば大丈夫!
「動きたい!」という欲求が満たされることで、ストレスが減り、より健康で活発に過ごせます。
部屋んぽについては、こちらの記事で詳しく解説しています!
ケージの置き場所・ありがちな失敗例と対策

うさぎのケージの置き場所は、一見どこでもよさそうに思えるかもしれません。
しかし何気なく選んだ場所だと、うさぎにとって大きなストレスや健康リスクになってしまうことも…
ここでは、うさ飼い初心者さんがやってしまいがちなありがちな失敗例と、その具体的な対策をケースごとにご紹介します。
テレビやエアコンの近くでストレスに
テレビの音やエアコンの風は、うさぎにとって強いストレスの原因になることがあります。
- テレビの音量が大きく、深夜までつけっぱなし
- エアコンの風が直接ケージに当たる
- 家族の動きと相まって落ち着かない空間になる
うさぎは繊細な聴覚を持ち、風圧にも敏感な動物です。
人間には気にならない程度の音や風でも、長時間受け続けると、疲れやストレスの蓄積に繋がります。
- ケージはテレビから最低でも1~1.5m以上離す
- エアコンの風向きは調整し、直撃を避ける
- 風除け用のパネルや家具でケージを囲うと効果的
窓際で日差しが強く、熱中症に注意
窓際のポカポカした場所は一見気持ちよさそうですが、夏場は一転して“危険地帯”になります。
- 窓際で直射日光が長時間当たる
- 夏場に西日が強く差し込む部屋に設置
- カーテンを開けたままで不在がちになる
うさぎは暑さにとても弱く、室温25℃を超えると注意が必要です。
特に日差しが強く当たる窓辺は、気付かぬうちにケージ内の温度が上昇してしまう恐れがあります。
- 日差しが強い時間帯は、遮光カーテンやブラインドを活用
- ケージは直射日光の当たらない位置に配置
- 温度計・湿度計を設置して環境を見える化
梅雨や夏場は特に要注意です。
熱中症や湿気による体調不良を防ぐために、常に室内の環境をチェックしましょう。
また、この時期は特にケージ内部の通気性にも気を配ってあげてください。
人通りが多すぎて落ち着けない
人の行き来が激しい場所にケージを置いてしまうと、うさぎが常に警戒モードになってしまいます。
- 玄関近くや廊下など、足音やドア音が多い場所
- トイレやキッチンの出入りが頻繁な場所
- 子どもが頻繁に走り回るスペース
うさぎにとって「落ち着ける空間」はとても大切です。
常に誰かが行き来していると、眠ることすらできず、体調にも悪影響を及ぼします。
- 家族の動線から少し外れた角や壁際に設置
- 高さのある家具やパーテーションで視線を遮る工夫を
- 「ここはうさぎの場所」と家族でルールを共有する
電源コードの近くで感電リスクが心配
うさぎはコード類をかじる習性があり、ケージ近くに電源コードがあると非常に危険です。
過去には実際に、かじったコードが原因で感電したケースも報告されています。
うさぎの歯は一生伸び続けるため、コードのような細長いものは格好のかじり対象になってしまうのです。
- ケージのすぐ横に電源タップを設置
- コードがむき出しのまま床を這っている
- ケージの中からコードに手や口が届く距離にある
事故が起きてからでは取り返しがつかないため、事前の安全対策は徹底することが重要です。
- ケージ周辺にコード類を置かない
- うさぎとコードとの距離を確認しておく
- カバーや保護チューブで完全ガード
まとめ

ケージの置き場所は住まいやうさぎの性格に合わせよう
うさぎのケージの置き場所は、うさぎの性格や生活環境に大きく影響します。
活発な子とおっとりした子では、適した場所も異なりますし、住まいの広さや間取りによっても工夫が必要です。
大切なのは、うさぎが安心して過ごせることと、飼い主とのコミュニケーションが取りやすいこと。
この記事を参考に、あなたとうさぎにとって最適なケージの置き場所を見つけてみてくださいね。
ケージの置き場所に加えて飼育環境全体を整えることも、うさぎの健康と幸せにつながります。以下の記事もぜひ参考にしてみてください!