立ち耳と垂れ耳って見た目以外にも何か違うの?

実は、性格もそれぞれ異なると言われています
うさぎの耳には「立ち耳」と「垂れ耳」の2タイプがあるのをご存じですか?
一見、見た目の違いだけに思えるかもしれませんが、実は性格や行動にも意外な違いがあるんです。
これからうさぎを飼おうと思っている初心者の方にとっては、「どっちが自分に合っているの?」と迷ってしまうことも。
この記事では、それぞれの特徴や飼いやすさを分かりやすく比較していきます!
耳の種類による違い:立ち耳うさぎ

うさぎといえば、ピンと立った耳を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
そんな立ち耳のうさぎ。
彼らは周囲の音に敏感で、活発な性格の子が多いと言われています。
耳をピクピクと動かしながら周囲を観察し、好奇心旺盛な一面を見せます。
一方で、警戒心が強く慎重に行動することも。
そんな立ち耳うさぎの魅力について、具体的に解説していきます!
代表的な立ち耳うさぎの品種

立ち耳うさぎには、さまざまな品種があります。
その中でも人気のある品種をいくつか紹介します!
- ネザーランドドワーフ
最も小型のうさぎで、活発でエネルギッシュ。
まん丸の顔と大きな目が特徴。
- レッキス
ビロードのような滑らかな毛並みを持つ品種。
穏やかで人懐っこい性格の子が多い。
- ダッチ
顔に特徴的な白い模様がある品種。
温厚で社交的な子が多く、比較的飼いやすい。
どの品種も立ち耳特有の敏感な耳を持ち、それぞれ個性があります。
これらの品種の他にも、立ち耳うさぎにはたくさんの品種が存在します。
もちろん、ミニウサギ(ミックスうさぎ)の中にも立ち耳の子がいます。

ふーちゃんは長毛のミックスだね

でし
ピンと立った耳が可愛い
立ち耳うさぎの大きな魅力のひとつは、なんといっても感情表現の豊かさです。
耳を最大限に動かして、一生懸命気持ちを伝えてくれるところが本当に愛おしい!
- 耳がレーダーのように動く
気になる音がすると、左右の耳を別々に動かして音の方向を探ります。
まるでレーダーのように忙しなく動くのが特徴。
- 驚くと耳を後ろに倒す
突然の音にビックリすると、しゅんと耳を伏せたりも。
「ちょっと怖い…」と言っているようで、とても感情表現豊か。
- リラックスすると横に開く
安心しているときは、耳が少し横に広がります。
耳に合わせて、表情もゆったりとした面持ちに。
立ち耳うさぎは、活発で好奇心旺盛な性格の子が多く、飼い主とのコミュニケーションも取りやすいのが特徴です。
耳の動きが感情をよく表しているため、「今、何を考えているのかな?」と観察するのも楽しいポイント。
次は、対照的な「垂れ耳うさぎ」の特徴について詳しく見ていきましょう!
耳の種類による違い:垂れ耳うさぎ

垂れ耳うさぎ、通称ロップイヤーラビット。
彼らはその名の通り耳が横に垂れた愛らしい見た目が特徴です。
まるでぬいぐるみのような可愛さと、ふんわりとしたシルエットが魅力的。
見た目だけでなく、性格も穏やかで人懐っこい子が多いと言われています。
そのため、初心者でも飼いやすいとされています。
それでは、垂れ耳うさぎの品種や性格の特徴を詳しく見ていきましょう!
代表的な垂れ耳うさぎの品種

立ち耳うさぎ同様、垂れ耳うさぎの中にもさまざまな品種があります。
その中でも人気のある品種を、いくつか紹介します。
- ホーランドロップ
世界で最も人気のある垂れ耳うさぎ。
小柄で丸みのある体つきと、人懐っこい性格が特徴。
- フレンチロップ
大型の垂れ耳うさぎ。
穏やかでおっとりとした性格。
- ミニロップ
ホーランドロップよりやや大きめの品種。
活発さと甘えん坊な性格を兼ね備えている。
どの品種も共通して、ふんわりとしたシルエットと、垂れた耳が可愛らしいのが魅力です。
意外に思われる方もいるかもしれませんが、ミニウサギ(ミックスうさぎ)にも垂れ耳の子はいます。
私の家の先代うさぎは垂れ耳のロップイヤーですが、ミックスです。

うーちゃんはミックスとしてお迎えしました

一応ロップイヤーだけどね
ふんわりしたシルエットが可愛い
垂れ耳うさぎの魅力は、そのぬいぐるみのような可愛さ。
まんまるでふわふわのシルエットは、思わず抱きしめたくなる愛くるしさです!
- 丸みのある体型
全体的にふわっと、ころんとした見た目が魅力的。
角のないフォルムがなんとも言えません。
- 長い耳がチャームポイント
耳が垂れていることで、優しく穏やかな印象に。
立ち耳よりも耳が長い子が多いのも特徴です。
- 仕草が愛らしい
リラックスすると耳がさらに横に広がります。
見た目は分かりにくくても、ちゃんと耳が動いています。
垂れ耳うさぎは、穏やかで甘えん坊な性格の子が多く、初心者にも飼いやすい魅力があります。
見た目の可愛さはもちろん、性格的にもリラックスしやすく、飼い主に寄り添う姿がたまりません。
うさぎの耳は感情のバロメーター

うさぎは言葉を話せませんが、実は耳の動きで気持ちを表現しています。
犬がしっぽを振るように、うさぎも耳を使ってさまざまな感情を伝えているのです。
耳の動きに注目すると、「今、何を考えているのかな?」と理解しやすくなります。
その結果、うさぎとのコミュニケーションがより楽しくなるのです。
では、立ち耳うさぎと垂れ耳うさぎ、それぞれの感情表現を見ていきましょう!
立ち耳うさぎの感情表現
立ち耳うさぎは、耳の動きがとても豊かです。
- ピンと立っている → 「興味津々!」
周囲の音や動きに敏感になっている状態。
新しいものを見つけたときや、何かに興味を持ったときに見られます。
- 片耳だけ動く → 「ちょっと気になる…」
片方の耳だけ動かしているときは、「気になるけど、まだ警戒中」のサイン。
両耳じゃないところが立ち耳らしいポイント。
- 耳を後ろに倒す → 「不快 or 不機嫌」
不機嫌なときや、嫌なことをされたときに見られる反応。
「もうやめて!」という意思表示の場合も。
- 素早く耳を動かす → 「警戒モード!」
周囲の音に敏感になり、素早く耳を動かして情報を集めているとき。
「何かいるかも?」と警戒している可能性があります。
- 耳をあまり動かさない → 「リラックス中」
耳が自然な状態で倒れ、あまり動かさない場合。
これは安心している状態であることを示しています。
垂れ耳うさぎの感情表現
垂れ耳うさぎは、耳が常に垂れているうさぎ。
そのため、耳の動きだけで感情を判断するのはやや難しいです。
基本的には、目や仕草で気持ちを読み取るのがコツになります。
- 耳が少し持ち上がる → 「何か気になる?」
完全に垂れている耳が、少し持ち上がった!
こんなときは、何か気になるものを発見したサイン。
- 鼻をヒクヒクさせながら近づく → 「興味あり!」
「これなに?」「遊びたい!」と感じているときのサイン。
飼い主を鼻でツンツンして「構って!」することも。
- 床にベターっと伏せる → 「完全にリラックス♪」
安心しているときに見せるポーズ。
耳は自然と横に広がり、リラックスした表情に。
- 軽く耳をブルブルっと振る → 「少し不機嫌かも?」
何か気に入らないことがあるとき、耳を軽く振ることがあります。
不快感や、耳が痒いときのサインの場合も。
- 片耳だけ持ち上がる → 「何の音?」
垂れた耳を片方だけ持ち上げて、周囲を警戒することがあります。
いきなり「ピン!」と持ち上がるので、初めて見た人はびっくりするかも。
どちらのうさぎも感情表現豊か
立ち耳うさぎと垂れ耳うさぎでは、耳の動き方が異なります。
しかし、どちらにも共通するのは、感情表現が豊かだということ。
方法はちょっと違っても、自分の気持ちを一生懸命私たちに伝えてくれます。
耳の動きや仕草に注目すれば、うさぎとのコミュニケーションがもっと楽しくなります。
「次はどんな仕草をするかな?」と観察しながら、うさぎとの生活を楽しんでみてください!
耳の種類による違い:見た目以外は?

うさぎを飼うときに、「立ち耳がいいのか、垂れ耳がいいのか?」 と迷う方は多いはず。
それぞれの耳の違いは見た目だけではなく、性格や行動、飼いやすさにも影響します。
ここでは、立ち耳うさぎと垂れ耳うさぎの性格や運動量、初心者向きかどうかなどを比較していきます!
見た目以外の違い一覧表
立ち耳うさぎ | 垂れ耳うさぎ | |
---|---|---|
性格 | 活発で警戒心が強め | 穏やかで甘えん坊 |
運動量 | 高い(ダッシュやジャンプが好き) | 比較的少なめ(のんびり過ごすことが多い) |
飼育のしやすさ | 最初は慎重な接し方が必要 | 初心者でも飼いやすい |
向いている人 | アクティブなうさぎと遊びたい人 | まったりうさぎと癒されたい人 |
立ち耳うさぎと垂れ耳うさぎどちらにも、魅力があります。
それでは各項目を詳しく見ていきましょう!
性格や人懐っこさの違い
立ち耳うさぎは警戒心が強く活発。
垂れ耳うさぎは人懐っこくてのんびり。
- 警戒心が強めで慎重
初対面の人や環境の変化に敏感。
慣れるまで時間がかかることも。
- 活発で好奇心旺盛
新しいものを見つけるとすぐに調査!
探検が大好き。
- 飼い主とのコミュニケーションがしやすい
耳や動きで感情を表現しやすい。
そのため、比較的気持ちを読み取りやすい。
- 穏やかでマイペース
環境の変化にも比較的柔軟。
落ち着いて対応しやすい。
- 人懐っこく甘えん坊
飼い主に寄り添ったり、撫でられるのが好きな子が多い。
おっとりした性格の子が多いのも特徴。
- 感情表現が控えめ
立ち耳と比べ、耳の動きが少ない。
目や仕草で気持ちを読み取る必要がある。
どんな人に向いているの?
- 立ち耳うさぎ
活発で好奇心旺盛なうさぎと一緒に遊びたい人向け。
- 垂れ耳うさぎ
落ち着いた性格のうさぎと、まったり過ごしたい人向け。
運動量や遊び方の違い
立ち耳うさぎは活発に動くタイプ。
垂れ耳うさぎはゆったりマイペース。
- 運動量が多く、活発に動く!
- ジャンプやダッシュが得意で、部屋中を元気いっぱいに走り回ることも。
- 探索好きで、トンネル遊びやかくれんぼを好む傾向。
- のんびり、ゆったり動く子が多い
- もちろん遊ぶのは好きだが、走り回るよりも、部屋の隅でゴロンとくつろぐことが多い。
- おもちゃで遊ぶよりも、飼い主に撫でてもらう時間を好む傾向がある。
どんな人に向いているの?
- 立ち耳うさぎ
たくさん遊んであげたい、アクティブなうさぎと暮らしたい人向け。
- 垂れ耳うさぎ
ゆっくり過ごしたい、うさぎを撫でながら癒されたい人向け。
飼育のしやすさの違い
初心者には垂れ耳うさぎがおすすめ。
立ち耳うさぎは観察が大切。
- うさぎに慣れていないと少し大変かも?
- 感情表現が分かりやすいので、うさぎの気持ちを理解しやすい
- 活発なので、運動スペースの確保が必要
- 警戒心が強いため、最初は距離をとりながら関係を築く必要がある
- 初心者でも比較的飼いやすい子が多い
- 性格が穏やかで、人に慣れやすい
- 環境の変化にも比較的落ち着いて対応しやすい
- 耳が長いため、汚れがたまりやすく、お手入れが必要
どんな人に向いているの?
- 立ち耳うさぎ
うさぎとの距離をゆっくり縮めたい、活発なうさぎと遊びたい人向け。
- 垂れ耳うさぎ
初心者でも飼いやすく、甘えん坊な性格の子を迎えたい人向け。
飼い主のライフスタイルや性格に合ったうさぎを選ぶことが、うさぎとの幸せな生活につながります!
うさぎは耳の種類で性格が決まるって本当?

ここまで、立ち耳と垂れ耳のうさぎには性格の違いがあるという一般的な傾向をご紹介しました。
確かに、そうした傾向はあると言えます。
しかし、ここまで読んでくださった方の中には、「うちの子には全然当てはまらないんだけど…」という方もいるかもしれません。
実は、私自身も実際に立ち耳うさぎも垂れ耳うさぎも飼ってきた経験から、「あれ?」と感じたことがあります。
今回は、そんな実体験から見えてきた性格のギャップについてお話しします!
体験談①立ち耳なのに人懐っこい子
一般的に、立ち耳のうさぎは警戒心が強いと言われています。
しかし、私の家のうさぎは一般的な傾向とはまるで真逆でした。
立ち耳のふーちゃんと初めてお店で出会ったとき、人に興味津々!
身を乗り出しながらケージの隙間から鼻先を覗かせ、「なあに?」と寄ってきてくれました。
ほとんど一目惚れでお迎えしたのですが、なんと初日からリラックス!
体をのびのびさせて、お腹を下にして寝そべっています。
しかも警戒心がほとんどなく、初日からずっと人の近くに寄ってくる子でした。
また、あまり活発に動く方でもなく、日中はのんびり穏やかに過ごすタイプのようです(笑)

警戒心、どっかに置いてきちゃったね

そんなことより、かまちょ!
体験談②垂れ耳なのに活発な子
続いて、垂れ耳のロップイヤーである、うーちゃんのケースです。
うーちゃんはとっても警戒心が強く、人に対してあまり良い印象を持っていないようでした。
これは、しばらくお店で売れ残っていて、不特定多数の人目に長い期間さらされていたからかもしれません。
お迎えしてしばらくすると少しずつ心を開いてくれるようにはなったのですが、そこで発覚したのがやんちゃな性格!
「あれ?ロップイヤーっておっとりしてるんじゃないの?」と度肝を抜かれました。
運動神経も良く、高いところにジャンプするのは日常茶飯事。
まったりしていることもあるものの、どちらかといえば明らかに活発な性格でした。
環境や元々の性格の影響が大きかったのか、一般的な傾向とは真逆でした。

なんか思ってたのと違う…

私、型破りなタイプなの
結論:耳の形だけで性格は決まらない
こうした体験から、「うさぎの性格は耳の形だけで判断できない」と強く感じています。
もちろん、私が飼ってきたのが2匹ともミックスだったからというのもあるかもしれません。
しかし、一般的な傾向はあれど、実際には飼ってみないと分からないというのが現実的。
品種による傾向はあっても、それぞれに個性があります。
また、育った環境や接し方によっても大きく性格が変わるものです。
だからこそ、うさぎと出会ったら「この子はどんな子なんだろう?」と考えてみてください。
その子自身をよく観察してあげると、その子にしかない個性が見えてくるかもしれません。
自分にぴったりの子と出会いたい方は、こちらの記事もぜひ参考にしてください!
まとめ

うさぎは耳の種類によって違いがたくさんある
立ち耳うさぎと垂れ耳うさぎは、見た目だけでなく性格や行動にも違いがあります。
それぞれに魅力があり、飼う人のライフスタイルや好みによって最適なタイプは変わります。
また、一般的な傾向と違って、実は性格や飼いやすさが真逆の場合も…
こちらは元々の個性や、育ってきた環境による影響も少なくないためかもしれません。
大切なのは、その子が「どんな子なのか?」を真剣に考えてあげることです。
この記事を通して、あなたにぴったりのうさぎ選びのヒントになれば幸いです。
ぜひ、素敵なうさぎとの暮らしを楽しんでくださいね。